JAXAと国土交通省は、2017年5月に災害時の被害の迅速な把握に人工衛星などの画像を効果的に活用するとともに、その成果を地方公共団体と共有することを目的として「人工衛星等を用いた災害に関する情報提供協力に係る協定」を締結したが、現在、この協定に基づき、水害及び土砂災害を対象としたワーキンググループを設置し、衛星画像の活用促進のための検討を行っている。
このワーキンググループでの検討も踏まえ、このたび、JAXAと国土交通省は、水害及び土砂災害対応のための「災害時の人工衛星活用ガイドブック」を作成した。
同ガイドブックは、導入部として人工衛星の特徴、搭載されているセンサ、観測の仕組みや一般的な解析方法や留意事項等を掲載するとともに、実務に活用できるよう、発災時における被害状況把握の手法、災害対応初動期におけるフロー、被害域の抽出手法等を説明するとともに、活用事例を紹介している。
このガイドブックにより、国土交通省をはじめとした防災担当者に、人工衛星や衛星画像の基礎的な知識を理解してもらうとともに、災害時における衛星活用を推進する。