●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●電波望遠鏡で地球から60光年以上離れた「デブリ円盤」に炭素原子ガスを検出

2017-04-20 12:59:19 | 宇宙

 理化学研究所の樋口あや協力研究員ほかから成る共同研究グループは、アステ望遠鏡(ASTE、チリのアタカマ砂漠のアタカマサブミリ波望遠鏡)を用いて、地球から60光年以上離れた「デブリ円盤」を電波観測し、炭素原子ガスが存在することを発見した。

 今回、同研究グループはアステ望遠鏡を用いて、くじら座および、がか座方向にあるデブリ円盤「くじら座49(49 Ceti)」および 「がか座ベータ(β Pictoris)」を電波で観測しました結果、両方の円盤で炭素原子のサブミリ波輝線が検出され、炭素原子ガスが一酸化炭素分子ガスの量の数十倍も存在していることが分かった。

 デブリ円盤には水素分子ガスが少なく、主に塵同士の衝突などで新たにガス成分が供給されているという「供給説」を支持する結果が示された。

 今後、同研究のような観測を通じて、デブリ円盤のガスがどの時期まで存在するのかを理解することで、太陽系のような惑星系が完成されるまでの時間の解明や、惑星形成最終期に起こるといわれている原始惑星間の衝突に関する情報の取得につながると期待できる。

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