トラピスチヌ修道院を出た後、フェリー埠頭の近くにあるスーパーへ向かい、じゃがいも(「レッドムーン」を購入。道内だと普通に売ってる。)と飲み物、洗顔料等を補給。
ついでに東日本フェリーのターミナルにちらりと寄ってみる。
東日本フェリーといえば、高速船「ナッチャンRera」「ナッチャンWorld」を導入したものの、1年もたたず…2008年10月末で運行休止となったばかり。
ターミナルは規模も大きくきれいに整備されていて、設備投資の大きさも実感。
うう、一度乗りたかったなぁ、なっちゃん。。。
「ターミナルにちらりと寄る」…つまり乗りはしないのだ。
前日の夜。
東日本フェリーの時間を調べたらちょうどいい時間の便が無かった。
それじゃ道南自動車フェリーにする?あ、青函フェリーもあるのか、と思った先から記憶が無い。そこで力尽きたらしい;
ってワケで手続きしに青函フェリー函館支店に直接乗りつけ。
青函フェリーは「共栄運輸株式会社」と「北日本海運株式会社」の共同運行。
ネット予約はできない。電話かメールのみ。
よく見たら、24時間対応なのだそうだ。
本来は貨物輸送が中心だったからかな。
外観も内装もシンプルで飾り気無くって、すごくストイックな雰囲気。
窓口では男性が対応。
(建物内はすごくキレイだった。)
がしかし。
申込書書いて窓口に行ったら、なんと牛が乗ろうと思っていた便はキャンセル待ちの状態であるという。
ええっ!そんなに混むの?!夜中でも電話してから寝ればよかったorz
船自体それほど大きくないし、牛は予約無しだし乗れないものは仕方ない。
めずらしく朝のうちに次の宿を押さえてたけど(←順番が逆;)、どうせ食事無しの素泊まりだし遅くなっても支障はない。
次の便に乗ることにして、空き時間は追加観光。
ハリストス正教会に行って元町界隈をインプレッサwでぐるぐるした後、1時間前には乗船手続きに再訪。
ここで牛は、青函フェリーのサイトに掲載されていた「10%割引チケット」を印刷できないため、ThinkPadに表示したまま窓口に持ち込んでみた。
牛:「これ、使えますか?このクーポン。」(ディスプレイを見せる牛)
窓口のヒト:「これは…ぷ、プリントアウトしていただかないと;」
牛:「かれこれ10日以上旅行してるんで、プリントアウトできないんですよ。」
窓口のヒト:「…。」(他のヒトに「どうする?」みたいな話をしている。)
牛:「コンビニでネットプリントも考えたんですけど、このあたりのどこでプリントできるかもわからなくて。何とかお願いできませんか~?」
窓口のヒトたち:「う、うーん…今回だけって事で…;」
牛:「ありがとう♪」
…すみませんでした。モウしません。
(皆さんもどうか真似しないでください。)
そうかぁ本当はダメかぁ。いけると思ったんだけど。
紙媒体であるべき意味を考えつつもちょっと反省。
(今見ると、画像に「要予約」って書いてある。前は無かった気もするんだけど…;)
でもね、一割引きも大きいんですよ。
フェリーの自動車旅客運賃にも燃料調整金が入ってるし。
函館-青森で4m以上5m未満の車だと19,260円→17,330円だもん。
ライダーハウス4泊分程安…(←くどい)
フェリーの乗船券って、チケットらしいチケットだったり、ドットプリンタ印字だったり、A4丸ごと一枚だったりするんだけど、今回のはA5の紙一枚。
車輌じゃなくて旅客だと違ったりするのかな。
青函フェリーは、東日本フェリーや道南自動車フェリーとは別の港にあります。
殺風景。華やかさはまるで無し。
よくわからんけど船がとまってるだだっ広い駐車場を見つけてしばし待機。
あさかぜ5号はとてもシンプルな…そうか、トラックとか大型貨物中心ならこの無駄の無さは理解できる。
青函フェリーでも別の船だったらもう少し違うんだろうな。
よしよし、インプレッサwで華やかさを添えてあげ…
…華やかどころか汚かった。ナニそのわき腹の汚れ。
モウ貨物車輌でいいよな、インプレッサw。
そしてこのあたりから大粒の雨が降ってきた。
今回の旅も、天気予報ではあれだけ「下り坂」「初雪」「荒天が予想され」とか言ってたけど、影響はほぼ皆無。
キモチワルイくらいに都合のいい天気だったなぁ。
ここでもまた移動中に降るパターンか。
まもなく、雨の中カッパ着たヒトたちに誘導されてインプレッサw乗船。
車輌航送は何度も経験してるけど、確かに規模の小さい所は初めて。
たぶんトラックのヒトとか近隣住民が日常の足的に使う事のほうが多いのだろう、なんというか非常に男らしい誘導で…どのタイミングでどう乗ればいいのか戸惑うくらいシンプルな誘導だった;
車輌甲板に下りても指示無し。
どこからデッキに上がるの?あ、脇にあるタラップ?(困)
次々に車輌を誘導する騒音の中、近くを通った甲板員のヒトに身振りで会話。
牛: こっち?(首をかしげタラップを指差す)
甲板員: そうそう!それを上に!(うなづいて上を指差す)
…相手が日本人じゃなくても通じたと思う。
次はいつになるかな。
毎年そう思って、次の年には「やっぱり来ちゃった」なんて言いながら北海道に居る。
来年もそうなるだろうか。
もしかしたら今度こそ違うかもしれない。
ともかく、今年もいろんなヒトに出会った。
たくさんの景色の中を駆け抜けた。
それらすべての思い出が、牛の壊れた記憶野にどうか長く留まってくれますように。
あ、東日本のターミナルに船が。
オレンジのラインが入ったいるかマークは道南自動車フェリーかな。
右側は「ナッチャンRera」か。
南へ飛び立つ鳥の群れと共に。
いざ本州へ、3時間50分の船旅。
じゅうたん敷きの2等には、乗客は10名位。
2等船室は大きく2つに区切られていて、牛が上がったほうには4人くらいしかいない。
快適じゃん♪
船内探索…といっても小さな船なのでほんの一角だけ。
トイレ、シャワー(男のみ?)、もう一つ部屋があるのか?
通路にちょっとしたソファが置いてある。他は…
サントリー2台、日清(カップ麺。お湯は別途使えるようになってる)1台、JT(たばこ)が1台…おや?
な、何だろう、ナッチャンReraの運行休止よりも切ない気分になった…。