おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

毎年盛大になっていくのにネ・・・ 3月のお祭り マルテニッツァ

2013-03-04 02:03:04 | まち歩き

日本から2月も終わる頃に帰って来てみると、街中に露店が!! そう、3月1日の「マルテニッツァ」のお飾りを売っているのです。Pazaron130228


Busstopon130228
2月28日、そして3月1日にはバス停というバス停どこにでもそんな露店があり、大きなパザールの近くは歩道上にズラーッと露店、そしてそれを見ていく人たちでごった返します。Sidewalkfullofshops


こういうものは何でもこの時期、「無礼講」で、だれでも露天を構えてもいいらしい。 警察もまわりをウロチョロしていますが、「ここでは売るな!」、「書類を出せ!」と言って、売っている人たちを追い立てたりはしていないみたい。日本円で20~30円くらいのものですが、売れればけっこういい商売になるのかも。それで、ここぞとばかりにマルテニッツァのあの典型的な紅白のヤツと一緒に、手作りの毛糸の編み物作品も並べて売っています。毛糸の室内履き「テルリッツァ」は大人用のだけでなく、赤ちゃん用の「テルリチキ」(チカで「ちっちゃな」と言う意味で、その複数形)も、もちろん紅白もありますが、ピンクやレモン色、モスグリーンなどのカワイイのが並んでいたり、日本で言うところの「キューピー人形に手編みのドレスを着せた」ような手芸作品も、紅白のものだけでなくいろんなカラーのものが売られていたり・・・ マルテニッツァの飾りよりも利幅がありそうです。(笑)

もともと手先の器用な女性の多いこの国。もっと職場で訓練すれば品質の高い製品を作れそうなんですけどね~。でも、こうでもしないと直接現金収入にはつながらないようです。

Martenitsa
今年もエレベータの電気代を集めに来たドモプラビーテル(自治会長?)のカティアおばちゃんが、いいっつーのに、「トラディツィア(伝統行事)だから!」って置いていったマルテニッツァ。 これじゃあ、原価も輸送費も、仕入れ値も、そして販売価格でさえ利ざやはほぼなさそう・・・ 薄利多売なんでしょうか・・・ そして、そんなお金もないはずだし、少しでも取っといて何か別のことにまわせば・・・ と、ついつい思ってしまうのですが、こうでもしないと明るい気持ちにならないのかなぁ。

マルテニッツァは春の始まりに幸運と豊作を祈願するための、このバルカン地方の祝祭といいますが、このところ「幸運」とは程遠いブルガリアの経済状態。 とうとう、アノ強気だったボリソフ首相も内閣とともに職を辞し、入院してしまったとか。 その原因となった電気代や温水などの急激な価格の高騰ですが、国会では、国民の水道光熱費の未払い分はこの3年間分のみ請求し、あとは「棒引き」にする、と言うことにすると言う話が。 でも、そうしたら電気会社や温水の会社にはその損失を補填してくれるアテがないので、取り損ねないために12月分くらいからバカ高い請求を送りつけているらしい、と言うウワサ・・・ 確かにここ何ヶ月、何人もの友人が、

「今までこんなに使ったことないのに」とか「こんな高額請求、見たことない(怒)!!」と言っています。聞くところでは、「ハダカ電球1個しか電気がないのに何百レバも電気の請求が来た!! 何でだ!?」と言う話もあったらしい・・・ 聞いていると特に未払い分のある人にこんな高額請求が行っているような感じがします。いずれにしても年金が日本円にして1万2000円しかもらえないのにそんな請求が来たら払いようがないですよネエ・・・

そういうわけでここ数週間、ソフィア中心部で続くデモ。あ~んなにみんな幸せを祈願してマルテニッツァのお飾りをつけても、何だか物事は逆の方へ行っているような・・・ 

Dogwithmartenichika
少なくとも、マルテニッツァをつけてもらったウチの近所のノラちゃんたちには、何かいいこと、あるのかなぁ・・・?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする