菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

機械と有言だけが、友達さ。   『アイアンマン2』

2010年06月30日 00時00分12秒 | 映画(公開映画)
 
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第145回。



「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」







『アイアンマン2』





 

前作のボクサーのようなぜい肉そぎ落とした挑戦者のようなぎらぎらから、続編では、ベルトを巻いたチャンピオンの苦悩が描かれる。
 

何しろ、世界でも珍しい正体を明かしたスーパーヒーローものとして、期待は異常に高まって劇場に。
(一応、『ゼブラーマン』も、『アイアンマン』とそっくりの終わり方なのだが、その差は歴然。
で、続編で、同じく正体を明かしたスーパーヒーローが描かれるし、女性が活躍するなど類似点が多いのだが、その差は月とすっぽん)

その期待には十分に応えている。
もちろん、ぬるくなっているし、入れすぎ(新スーツに、父との確執、恋の鞘当て、ライバル、友情、陰謀・・・)は否めないが、逆に3への期待を高めている。
ちゃんとお約束(新発明の苦悩)を発生させて、待ってましたの気分を高めてくれる。


なにより楽しいのは、主人公トニー・スタークの魅力。
その明るさ、ボンボンのおおらかさ、尊大さ、サービス精神、天才で金持ちの子どもであるのに憎めないのは、実は彼の中に少年の理想を見るからだ。
彼は苦悩さえも明るく解消してしまう。
バットマンのブルース・ウェインもかなり近い立場にいるのだが、彼の苦悩は深く闇に落ちていく。

ユダヤ人とアングロサクソンの違いみたいな。


ロバート・ダウニー・Jrの実人生を写したようなトニー・スタークって、みなが考えるアメリカ人だよね。
アメリカでアメリカ人がもてあますという笑い。
鏡を見せられて、指さして笑っているというわけです。

グウィネス・パルトロー、スカーレット・ヨハンソン、ミッキー・ローク、サム・ロックウェル、ドン・チードル、サミュエル・L・ジャクソンとオールスターが過不足無く画面を飾ってるのは、まさに隙が無い。



そうそう、メカ好きにはたまらないドローンVSアイアンマン&ウォーマシンは、最高のバトルシーンになっています。
これが3でどれぐらい派手になっていくのか。
今から、期待が膨らみますわ。


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