菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

腹を据える、腹が増える。 『グッバイ・シングル』

2018年04月18日 00時00分38秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1281回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『グッバイ・シングル』

 

 

 

子どもを欲しがったわがまま落ち目大女優の暴走を描くヒューマン・コメディ。

 

監督は、キム・テゴン。

 

 

 

物語。

個人事務所でわがままし放題にやってきたトップ女優のコ・ジュヨンも若手に押されて人気に陰りがみえてきた。
プチ整形を突然してきたり、年下の若手人気俳優と結婚すると言い出したりと焦りが彼女を暴走させる。

そんな彼女が幼馴染のスタイリストの幸せな家庭を見て、家族がほしいと思い立ち、妊活を始めることに。

そんなとき、中3女子のタンジは、美術コンテストへの参加資格を得るものの、2つの悩みで潰されそうになっていた。 

 

脚本は、シン・ドンソン、キム・テゴン、チョン・コウン。

 

 

 

 

出演。
キム・ヘスが、女優のコ・ジュヨン。

キム・ヒョンスが、中3女子のタンジ。

マ・ドンソクが、スタイリストの ピョング。


キム・ヨンゴンが、社長。

ファン・ミヨンが、運転手。

チョン・ソクホが、監督。

クァク・シヤンが、若手俳優のジフン。

 

ほかに、ソ・ヒョンジン、ラ・ミランなど。

 

 

 

スタッフ。

撮影は、イ・チャンジェ。


音楽は、キム・テソン。

 

 

 

 

 

 

右肩下がりの独身大女優が人生潤わせんとした仰天妊活が起こす騒動を描くコメディ・ドラマ。
実は、2人の老若の主人公を並べた絶妙な衝突コンビを巧みな脚本でジャンルを渡らせて泣き笑い。それゆえ、もうちょい脇や丁寧さに気を配って欲しかったか。
悪い意味での大鉈も多いので気にし始めると止まらないのだが、前半の勢いのいい笑いから逆転劇、そこからのもう一展開にはグッとくる。
邁進キム・ヘスの向こう張るキム・ヒョンス。マ・ドンソクはいい男。脇キャスト陣の顔が賑やか。
スパイスと隠し味多めに入れてみたけど家カレーになっちゃったからこそ美味しい腹作。 


 
 

 
 

 

 

 

 

 

おまけ。
原題は、『굿바이 싱글』。

『グッバイ・シングル』。

英語題は、『FAMILYHOOD』。

『家族組合』、または『家族分』とか『家族の間柄』とか。

疑似家族ものでもある。

 

2016年の作品。

 


上映時間は、120分。
製作国は、韓国。

 

 

キャッチコピーは、「家族できました! 崖っぷち女優が妊娠で人生一発大逆転!?」。 

タイトルと相まって、謎と内容をしっかりアピールして、いいです。ただ、強すぎて、『家族できました!』がタイトルっぽく感じなくもないが、キャッチコピー風タイトルが増えたからかもね。

「妊娠しました! 崖っぷち女優が偽装妊娠で一発逆転!?」とかもありだったんじゃないかな。

でも、これ、二人にかかってるのよね。 

 

 

 

『お墓がない!』、『マルタイの女』などの大女優コメディの系譜でありつつ、『JUNO/ジュノ』+『ブロードウェイのダニー・ローズ』などのウディ・アレン系イメージで、涙のコメディになっている。


 
おいらの大好物のいい友映画でもある。

しかも、2人。

 


 
連続TVドラマできっちり描いても面白そう。

 

 

 

同タイプでは、『過速スキャンダル』もオススメ。

 

 

 

ややネタバレ。

背景には、韓国で上昇し続ける未婚率の高さと、日本より低いと言われる出生率の低下があるそう。

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

ジュヨンが自分が主役だと思ったドラマの主人公は師任堂は、正式名は、師任堂 申仁善(しにんどう・しん・じんぜん、サイムダン・シン・インソン)。16世紀の女流画家で、朝鮮では母の鑑と言われている人物。その理由は息子が、李 珥(り・じ、イ・イ)という李氏朝鮮の儒学者で韓国では『東方の聖人』と呼ばれる大学者の偉人。現在の5000ウォンの紙幣の肖像でもある。

実際に、どちらもドラマでよく描かれている。

タンジが絵が好きで、画家役だからこの設定が選ばれたんでしょうね。

 

ドラマで最初に主役の師任堂で起用されていたのはラ・ミランで、『ザ・メイヤー 特別市民』でもライバル候補を演じていた。

今作は、こういったカメオ出演の豪華さも映画を華やかにしているようだ。

 

 

ゆえに、脇キャラをもうちょっと艇根に書いて欲しかった。

マ・ドンソク演じるピョングのアメリカ帰りのスタイリストは女性への偏見がないことやマタニティドレスだけでなく、もう一歩踏み込んで欲しかった。奥さんと子供のキャラももう一色加えて欲しかった。あと、運転手とか社長も。社長はいっつも薬を飲むとかね。分かってて不味い料理を積極的に食う優しさとか出しているだけにね。運転手の彼女もあの体形なので気づかずに妊娠してたとかあっても面白かったかも。タンジがつわりで吐いたのを対応してもらいゲロしてたのが実は・・・なんてのもアリだったかも。

 

美術コンテストがどういうものかよくわからない。ここでの成績で、美術系の高校への推薦がもらえることはわかるから、それだけでもいいのだが。

ただ、タンジの絵が中学生の上手いぐらいの感じで絶妙。あれぐらいだと、ジュヨンも食いつかないだろうしね。

 

 

なにより、タンジの妊娠期間もよくわからない。中絶の期限を言っているからジュヨンと契約するのは10週目ぐらいだろう。そこから夏休みなので、夏休み明けが16週目(4ヵ月目)ぐらい。そこからコンテスト中に髪の毛有りで生まれるので3~4か月くらい経っているはず。その間、学校休んでても学校は何もしなかったのかしら? 病気で入院してるとか書類出したりしてたのかも。

 

ラストシーンのパーティの雰囲気は、『ブロードウェイのダニー・ローズ』のクリスマスパーティをおいらが勝手に思い出しただけで、実際は意識されてないかも。あの映画のラストシーンはパーティじゃないし。
ウディ・アレン映画としては、『誘惑のアフロディーテ』っぽさも感じたので。

あのラストシーンて、わりとよくあるシーンではある。『赤ちゃん泥棒』とか『レイト・フォー・ディナー』とかね。

 

『JUNO/ジュノ』はパーティでギターを弾くのをわざわざ入れてる辺りを考えても意識してると思われます。

 

 

 

キャッチコピーの「家族できました!」は、ジュヨンにとってのタンジと仕事のチームであり、タンジにとってはジュヨンと子どものことで、二人にかかってるのよね。

 

 

もうひと花咲かせるハッピーエンドではなく、ジュヨンがそれでも地道にやっているのはいいよね。タンジが探り探り生きてる感じも。最後に、チェ・ミノが中身を見ている辺りも好みです。

 

チェ・ミノが擁護する発言をテレビでするようなシーンとか、新人育成の話とか、か投げたけど削ったんじゃないかなと感じたり。

 

 

 

 

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