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策の中の板垣ー『風林火山』鑑賞記12

2007-04-03 23:14:06 | S.Chiba
            第12回 「勘助仕官」

 音楽が始まって「ええっ!」っと驚いた。いつものところに名前が出ない!?千葉ちゃんの名前は一番最後。音楽に乗って、いい気分で名前を見ていたのに・・・・と、贅沢な事を言ってみるが、ラストは、悪い事ではない!いや、光栄な事!!仲代達矢さんが出演されていない時には、これからも、このような状態になる?!千葉ちゃんの名前のシーンを思い浮かべ、又も、なんとも後からじわりじわり、胸が熱くなりました。(笑)

 今回も、一瞬ですが、板垣・千葉ちゃんの殺陣(とまでもいえない?!)と軽やかな身のこなしが見られて、ニンマリ!!腰が入っていて、貫禄があり切れがある動きを、何度も繰り返し見てしまいました。(笑)

 しかし、すっきりする殺陣の動きと裏腹、今回の板垣は表情がすっきりしないもやっとしたシーンの連続だ。(笑)

 仕官を取り付けようと板垣を待ち伏せした勘助の策を、見破ったつもりで刀を突きつけニヤリ「三途の川の手前で待っておれ」と言った板垣。しかし、一か八か勘助が命を張った策に完全にはまり、御屋形様・晴信に勘助の志願の意を伝える事に。晴信に見抜かれることを知った上での勘助の命がけの策『忠義に熱い板垣の性格』を見抜いた策晴信はすぐさま見抜き、板垣に話した。晴信の目をじっと見つめる板垣。切り捨てる気で帰ったはずの板垣は困惑顔。「使いこなしてみたいものじゃ」と頼もしそうに話す晴信の意を受け、勘助をつれてくる板垣は渋い顔

 重臣の前で正式に晴信対面する勘助と晴信を見守る、板垣の硬い表情。高録と「晴」一文字を与えると言う晴信に、あわてて一言言おうとする板垣に「板垣の推挙により家臣に召抱える」と晴信。一同と共に、言葉が無い板垣。たたみかけるようにかけるように「海ノ口上での手柄も勘助のおかげ、あの時主従の約定を交わし、駿河に送り込んでいた」と言われ、ただ目を丸くするばかりの板垣は、あっけにとられる勘助に「勘助ひかえい!」と言うのがやっと。『策には策を』!?作り話をすらすらと話す晴信に、ただただ付いていくのが必死の、堅実・実直な板垣の表情をひたすら見つめてしまった。(笑)

 納得が行かない家臣から剣勝負を挑まれた勘助を見守る板垣は、勘助を身を案じ不安げ。真剣勝負を許可した晴信が、勘助がどんな策でこの場を乗り切るのか?ニヤリとする脇で、あわてる板垣は、あくまでも人がいいのだ。まだ勘助と晴信のペースに振り回されっぱなしで、最後まで気苦労が耐えない板垣だった。

 見事な悪役の匂いを振りまいてくれたのは、竜雷太さん。家臣を代表し、苦々しく、憎々しい表情はお見事板垣VS甘利の影の戦いと言った感じで、場面を引き締めてくれてます。

 それにしても42歳の勘助の士官に取り入るまでのダーティーぶりは、主役とはいえ、ワル丸出しで恐ろしいくらい。常に命がけでの世渡りと言うか、なりふり構わぬ必死さと言うか・・・今回、服装がずいぶんと奇麗になった勘助。今後、外見も中身もどう変化していくのか?楽しみ!(笑)
コメント
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