幼いその子は 叫んでいた。
子供のまま 成長していない父
望まぬ相手と結婚した母
愛し合っていない両親
望まれず出来た自分
幼いままの父
自分の事しか考えてない母
自分はいつか
置き去りにされるのではないか？
自分は
愛されない。
自分は
望まれず生まれた？
なぜ産んだ
なぜ私を産んだ
愛し合って無いのに
望まぬのに
ならば、何故？
私を産んだのか？
恐怖は
いつか
怒りとなり
怒りは
いつか
嫉妬となり
それらは
自己憐憫と、
自己不信と、
怒りと寂しさと、
様々なものに
形を変えた。
そんな本音に蓋をして
本音はいつしか腐ってしまう。
真面目、いい子 という 仮面は厚く
本音は腐り
魂は彷徨う。
