修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

土アケビ

2006-07-16 15:09:22 | 

7月15日(土)

Tsuchiakebi01 広島県庄原市比和町の福田頭(またの名を毛無山、標高1,252.7m)に登ってきました。その登山道脇の笹原の中で見付けたのがこの写真の植物です。初めて見る植物ですが、ランの種類であることは簡単に想像がつきました。下山後、麓の総合運動公園内の宿泊施設「かさべるで」に入浴のために立ち寄り、そこに展示されている写真を見て、これが「土アケビ」であることを知りました。

Tsuchiakebi02 ラン科ツチアケビ属の多年草で、茎は赤色系の色合いをしています。成長しても葉が出ることはなく、栄養は専ら土中の腐葉分等を吸い上げて摂るそうです。黄色の花を付け、それが秋には赤い実となるとのこと。この実が赤いソーセージに似ているとか、風船の様であるとか、或いはアケビの様であるとか言われるそうです。どの程度珍しい植物かは知りませんが、北海道、本州、四国、九州の日本列島に広く分布しているとのこと。「かさべるで」の管理人さんのお話では、かつて昔には山中に入ってこれを採ってきて、乾燥させ漢方薬として珍重したとのことであります。Fukudakashira

【写真下】麓の「かさべるで」から望む福田頭(左)と井西山(右)の連峰

コメント (5)
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