monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

個人的な範囲以外での画像の無断使用を禁じます。
 



3時間の雪道運転にも少し慣れてきた頃に、天塩中川に到着。無事に夕食を食べて温泉に入り一息つきます。しかし、この日はこれで終わりではありません。深夜の音威子府駅停車のバルブが控えています。
3時起きで空港へ向かい、雪道運転に長時間緊張していため疲労はピークに達しており、温泉に入ると案の定、睡魔が襲いかかってきました。しかしここで寝てしまうわけにはいきません。仮眠する事も考えましたが、ひと眠りすると更に億劫になってしまう事も考えられたため、少し早いのですが、10時半過ぎに出発する事にしました。

宿を出ると、雪が深々と降り続いています。2時間ほど前に停めた車には既に厚く雪が積もっており、雪の勢いに驚かされます。エンジンをかけて暖気しながら、車備え付けの雪下ろし具を使って雪おろし。20分ほどかけて出発準備が整う頃にはありがたい事にすっかり眠気も吹き飛んでいました。
先ほどやって来た道を約30Km戻ります。雪は先ほどより積もっていますが、新雪であり、時間も遅くなり対向車も少なくなって却って走りやすい状況で、ゆっくり運転しても1時間かからずに無事、音威子府駅に到着しました。

駅舎内は減灯されているものの、暖房はしっかりと効いており、マルヨする事も可能な状態でした。寝転がれるスペースもあり、なんと、自転車で旅行中と思しき男性が1名、寝袋にくるまって寝ていました。この雪でどうやって自転車に乗るのか不思議です。
雪は変わらず降り続いていますが、撮影場所はしっかり囲われた跨線橋内からでしたので、機材が濡れる心配はありません。バックごと持ち出して、撮影準備に取り掛かります。作例を見ていたので、大体の停まる位置は把握できていました。
もの好きな撮影者は私一人、自由に撮影する事が出来ました。

余裕を持って準備をしていたのですが、予想していた時間よりも10分以上前に踏切が鳴る音が聞こえてきました。まだこの段階では、ビデオのセットが十分ではありませんでした。しかし、もうライトが見えてきており、適当に合わせると録画スタート。息を凝らして列車の到着を待ちます。
ところが、いつまでたってもやって来る気配がありません。振り向いて見てみると、構内に入るポイントの前で停まって作業をしているようです。しばらくして、短笛を鳴らしてゆっくり前進。ようやく駅に到着しました。到着時刻も予想より7分ほど早い時間でした。
これだけ雪が降っていたので、ホームの足跡は消えて真平らである事を期待したのですが、足跡でボコボコになっています。
車輛の足回りに付着した雪が、ここまでの戦いが激しいものであったことを物語っています。

到着すると、車両をぐるりと点検して回り、詰所でしばし休憩のようです。
時間はたっぷりあるので、私も位置を変えながらバルブして回ります。まずは、真後ろにまわって。


続いて、雪降るホームへ降りてまずは後ろ側から。薄明るい照明のオレンジ色をひらって全体にオレンジがかっています。巻き上げた雪が付着して後部が真っ白になるのは車も同じですね。


正面にまわると、ラッセルヘッドに乗っておられた乗務員の方が私に気が付いてライトを2灯付けて下さいました。会釈でお礼して撮影しますが、まとも光を受けるとうまく写らないため、後軸を避けて側面勝ちに狙います。雪の勢いが増してきたので、バルブでは雨が降っているように見えます。


到着が早いという事は、出発もそれだけ早まる可能性があります。出発の姿を撮るべく、1番線へ回りカメラを構えると同時に信号が開通し、ライト4灯点灯。フランジャーを下げてゆっくりと発進。後半の戦いに向けて出発していきました。


深夜の駅に佇む鉄路の守神を独り占め撮影し、満たされた気分で駅を後にし、再び30km運転して宿に戻りました。

2013.12.29. 音威子府 雪361レ
Nikon D700 ED AF NIKKOR 28-70/2.8D

音威子府停車は昨年実績より数分程度早くなっているようですが、停車時間はほぼ変わり無いようです。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


« 定期排雪列車... 定期排雪列車... »
 
コメント
 
 
 
美しき冬神ですね。 (レイルファンにっしー)
2014-01-07 18:17:37
monさんこんばんは。これはすごいバルブ撮影ですね。ライトに照らし出されたDE15が何とも美しい。管理人さんの満足な顔が目に浮かぶようです。

私も以前何度か音威子府は訪れたことがありますが、この2番ホームの屋根の下に、1990年代初めまで明治末期建立の「立ち食いそば舎」があり、機関区や木造車庫・ターンテーブルがあったのを思い出します。

今はそれらはもうないですが、こうやって画像を拝見すると、昔の雰囲気はまだかなり残ってますね。

宿に戻ってからのお食事&ビールはさぞかし美味しかった事でしょうね。

ところで話は変わりますが、いつも素晴らしい画像を掲載されてて非常に楽しく拝見させていただいておりますが、私のブログにリンクを貼らせていただいてもよろしいでしょうか?。
 
 
 
レイルファンにっしーさん (mon)
2014-01-08 09:19:01
おはようございます。
以前はホームに古い立ち食い蕎麦の店があったと聞いたことがあります。現在は待合室内でぬくぬくと食べる事が出来ますが、寒い吹きさらしのホームで熱いそばを食べるのも乙でしょうね。現在は、機関区などの設備はすべて取り払われてがらんどうとしていますが、構内は広く、かつては分岐点としてにぎわったのだろうなと想像できます。
また、北海道の有人駅巡りでの楽しみの一つ、硬券入場券を手に入れる事が出来ました。

リンクの件、喜んでお受けします。よろしくお願いします。私の方からも張らせていただきますね。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。