一期一会

日々是好日な身辺雑記

今週のあれこれ(その二)

2012年06月24日 | 日記

日経新聞は本紙と電子版を読んでいる。電子版はジャンル別の記事を探し易く、
本紙に電子版の「読まれた記事ランキング」案内も出ていて連携されている。
日経新聞は曜日毎に紙面構成も違い、面白い。

水曜日はM&I(Money&Investment)という資産運用と生活設計の記事が3面を使って掲載されている。
今週のメインは冒険投資家ジム・ロジャーズ。
ジョージ・ソロスと伝説的なヘッジファンド「クォンタム・ファンド」を設立し活躍した人。
冒険投資家と称されるのは、90年代に2度バイクやベンツの改造車で世界一周をしたことからきている。
37歳でジョージ・ソロスとたもとを分かち、コロンビア大学教授に転じ投資コメンテーターとして活躍する。
若くして巨万の富を築き、あとは個人資産を運用し生活するという、
正にアメリカ人が理想とする成功者である。

このバイクで世界一周した時の本「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク紀行」が
日経ビジネスから出版されており、これを何年か前に読んだ。
GWに処分したが、たしか帯に村上龍の推奨文が載っていた。
世界を飛び回り、自分の目で確認し、投資対象の選定するという手法をとっている。
5年前からシンガポールに居を移している。

その彼へのインタビューから構成された「アジアから見た世界」という記事が興味深かった。
主な発言の趣旨

●19世紀は英国、20世紀は米国、21世紀は中国の時代、それは明らかだ。
●中国もたくさんの問題を抱えている。しかし中国の経済政策は欧米に比べれば未だましだ。
●先進国経済の先行きには悲観的だが、かといって新興国の全てを「買い推奨」しているわけではない。
今最も注目しているのはミャンマー。地理的な優位性、勤勉な国民、豊富な資源、
発展の条件が整っており、投資の妙味がある。しかしインドは厳しい。
●インドは経常・財政の双子の赤字など経済の基礎的条件が劣る。
加えて官僚の腐敗は世界最悪で政治の力も弱い。投資やビジネスで利益を上げられる国ではない。
だが一生で一度だけ訪れる国を選べと言われたらそれは間違いなくインド。
●ギリシャは既に破綻しており、いずれにしろユーロ離脱に追い込まれる可能性は残る。
それでも欧州の財政状況は米国に比べれば未だましだ。
●日本は大好きな国だが、先行きは厳しい。莫大な債務問題と表裏一体の少子高齢化に
 直面しているからだ。日本人が外国人嫌いを認めることはなくても、外国人の間で
(日本人は外国人が嫌いだ)の認識は定着している。
さまざまな選択肢が増える中で優秀な海外人材が日本を目指そうという気にはならない。

まぁ~最後の外国人嫌いの部分は納得できないが、4200万人以上いる世界の難民の受け入れ実績からすると、
そう思われても仕方がないかもしれない。

22日(金)はカミさんも娘もそれぞれ会食で遅いことから、帰りに乗り換え駅新秋津の居酒屋で一杯やる。
この休みの前の日に一人で一杯やるというのが昔から好きだった。
外資IT会社で働いていた40代の頃が最も忙しく、精神的プレュシャーもきつかったので、
当時住んでいた駅を下りると若松屋という焼き鳥屋で
一杯やってから、自宅マンションに帰ったものだ。
何で、そんな家の近くで一人で・・・と思われるかもしれない。
仕事のストレスを家に持ちこまない主義、と言ったら格好つけすぎ。
単に焼き鳥好きで、カミさんの得意料理の中に焼き鳥がなかっただけ。

この日の居酒屋はその名も「サラリーマン酒場」で、同じく勤め帰りのサラリーマンで
賑わっていた。一人客が多く、前回は隣の席の年配者に話しかけられ、
世間話をしながらB級グルメとして、近くの駅の推奨焼き鳥屋の話しを披露したら、
今からそこへ行こうと誘われたが丁重にお断りして引き上げた。
この日も焼き鳥5本と刺身を肴に生ビールと柚子サワーを呑み滞在時間40分程で引き上げる。

そして〆はラーメンで、という事で今月中旬にオープンし行列が出来るラーメン店
「蒙古タンメン中本」に寄る。運良く行列も出来てなく直ぐ入れた。
B級グルメとして、ラーメンは好きなのだがこの店の一番のオススメが
味噌味のタンメンというところに引っかかりがあったが、オススメに従う。
暫くしてあんかけ風なキャベツと豆腐がのった味噌味のスープのタンメンが出てきた。
確かに初めて体験する味であるが、私がラーメンに求める味とは違う、とも思う。
あっ!これは否定ではなく単なる味の好みの話しです。

幼少時(小学生)お年玉を貰い、それを持って一人で食堂に行きラーメンを
二杯食べた筋金入りのラーメン好きである。
ラーメンを支那そば、メンマを支那竹と言い、鳴門巻が必ず入っていた時からのラーメン通なのだ。
そういうことはラーメンを食べ続けて50年か。
最近豚骨ベースのスープが多いが前は煮干し等の魚系のスープが多く、
若かりし時から10年前位までは魚系の代表である永福町(池袋ではない)の大勝軒や
荻窪の春木屋にはよく通った。

蒙古タンメンを食べ終え、ほろ酔い加減で家に戻り、シャワーを浴びて、
ソファーに横たわりながら夕刊を読みのんびりする。
そして昨日「ソウルケイジ」を読み終えたので、今の職場の同年輩の人から借りた
DVD「ドクトル・ジバゴ」を観る。
この映画は結婚前にカミさんと観たので30年以上前の作品である。
デビット・リーン監督の4時間の大作で、全編を通して流れるバラライカの
「ララのテーマ」が、ロシア革命に翻弄される人間の壮大な絵巻と相まって、
今でも心に残る名画である。
オマー・シャリフとジュリー・クリスティーの目の表情が良い。

デビット・リーン監督の作品は「アラビアのローレンス」も何回も観た名画である。
最近はCGの技術を駆使したハリウッド映画が多いが、その種の映画は観ない。
昔は日本でもイタリアやフランスの映画が数多く上映されていたが、最近は少ない。
昔の映画は良かった、というのは単なる懐古主義か?

「ひまわり」も同じような題材の名画でテーマ曲が良い。
この二曲はYouTubeでよく聴く。

この二作品を観ていない若い人達にも是非観て頂きたい絶対のオススメ映画である。

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