一期一会

日々是好日な身辺雑記

「パヴァロッティ 太陽のテノール」

2020年09月24日 | 日記
昨日は手術前自粛(と思った)でBunkamuraでのロードショーを見逃した「パヴァロッティ 太陽のテノール」を観てきた。
上映館を探したら家から最も近い所で、大泉学園のシネコンT・ジョイSEIBU 大泉があった。
大泉学園までは各停電車に乗って15分で、東映撮影所の隣にある。コロナ禍でもあるので平日11:10からのチケットをオンラインで購入したが、
7月下旬にBunkamuraで(プラド美術館)を観た時は、一つ席を空けての上映だったが9/19から全席開放となっていた。
2日前に通路側の席をオンライン購入した時は、販売済みは5席だけだったが、昨日は40人くらいの観客で、
シニア女性の4,5人のグループが何組かいたので、この世代はオンラインチケットではなく当日窓口購入なのだろう。
全席開放となってもコロナ禍ということで、検温をしての入場だった。

「パヴァロッティ 太陽のテノール」は妻、前妻と3人の娘、愛人、三大テノールのホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴなどのインタビューと、ステージ映像や家族とのプライベートビデオなどで構成されたドキュメンタリー映画だ。
ダイアナ妃との交流では、ロンドンのハイドパークでの雨降る中でのコンサートで、(傘を閉じて雨を楽しんで下さい)と観客に呼びかけ、
前列でチャールズ皇太子と出席していたダイアナ妃が率先して傘をたたむ様子や、歌を捧げると言われ、あのはにかむような微笑みや、コンサート後に濡れた髪のままでパヴァロッティに会うという、印象的なシーンがあった。
U2のボノなどのオペラ以外のミュジシャンとの共演や、それに対するオペラ界の批判、離婚や35歳の歳下女性との再婚などの当事者の話など、興味深い内容のドキュメンタリー映画になっている。

伝説のステージと言われる三大テノールのパヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスとの競演ではオペラ(トゥーランドット)の歌曲、誰も寝てはならぬ( Nessun dorma)を3人でそれぞれパートを歌った。
パヴァロッティの(Nussun dorma)はよく聴いているが、この映画ではソロでは聴けないかと思っていたら、葬儀のシーンの後でパヴァロッティの(Nussun dorma)の熱唱で終わるという感動的なラストシーンだった。

マリア・カラスのCDは持っているが、パヴァロッティは無いのでもっぱらYouTubeで聴いているが、パヴァロッティ&フレンズというDVDに収められているマライア・キャリーやセリーヌ・ディオンとのデュエットもアップされている。
ジェームス・ブラウンの(イッツ・ア・マンズ・ワールド)は流石にソウルフルな唱法に押され気味の感じだが、エリック・クラプトンとの(Holy Mother)は、クラプトンのギターとあの声、フルオーケストラ、バックコーラス、パヴァロッティの高音の歌声と聖母マリアのような歌詞の内容が合っていて何回聴いても良い。

三大テノールでの(Nussun dorma)もYouTubeで聴けるので、コロナ禍における自粛生活でもこれを聴いて楽しめる。
そして(パヴァロッティ 太陽のテノール)は映画館でのスクリーンと音響で観れて良かった。



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