一期一会

日々是好日な身辺雑記

THE MUELLER REPORT

2019年03月26日 | 日記


一昨日、昨日と好天にも関わらず日課のジョギングも止め、食料品の買い物以外は外出せず殆ど引きこもり状態だった。
その理由は日曜日から読み始めた宮部みゆきの「小暮写真館」に読みふけっていたのと、土曜日のNYダウが460ドル安と大幅な下げだったので、
それを受けての週明けの東京市場の株価が気になっていた。
「小暮写真館」は713ページと分厚い長編小説なので、日曜日には半分までしか読み進まず、昨日起きて直ぐに読み始めたら、
スマホの着信音が2度鳴り日経電子版の速報で、ロシア疑惑についてバー司法長官が捜査報告書の概要を議会に提出した事と、
ロシアとの共謀疑惑、捜査妨害についても立証されずというものだった。

株価はNYダウの大幅下げと経済指標の悪化、金利と為替から日経平均は全面安の650円安となり、21,000円を割ってしまい、
保有株も評価損が大きくなり、戻り歩調も止まってしまった。
そしてロシア疑惑についてはNHK BS16:00からABCニュースでジョージ・ステファノポロスの30分の特集番組をやっていた。
既に日本の新聞でも報じられているが、これから捜査報告書の全文の公開や、議会へのバー司法長官、モラー特別検察官の召喚を
民主党は要求していくのだろうが、一縷の望みを抱いていた弾劾の可能性は無くなったのだろう。
今日のPBSニュースを見ていたら民主党大統領候補も週末の遊説では、この件については触れてないようだが、
議会が捜査報告書の完全公開を求めて攻め、大統領候補は政策で争うという事だろう。
来年の大統領選はバイデン元副大統領やバーニー・サンダースでトランプに勝てるのだろうか。
カマラ・ハリス大統領、ベト・オルーク副大統領という組合せなら、間違いなくトランプに勝てる。

今回の捜査報告書概要(あくまで4ページの概要)でトランプは完全勝利とご満悦の様だが、少し甘いのではないか。
そしてあのサンダース報道官はコートに手を突っ込みながら報道陣の質問に答えていたが、傲慢な人間に仕えていると、
それが感染るのだろうか、顔付きも悪くなっている気がする。
これは(坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い)の類いだろうか、そしてこの例えは正しいのか?
まぁ彼女もオーナーが民主党支持派のレストランだったのか、食事を断られた事があったらしく、バカ殿に仕える身としての苦労はあるのだろう。
それにしてもこの男とまだ来年の11月まで付き合わないといけないのか、勘弁してほしいものだ。
それからあと4年は無いと思っているが、アメリカ国民は何が悲しくてこんな愚かな男を大統領に選び、
今もって50%近い人間が支持しているのか分らない。



宮部みゆきの本は時代小説を除いては大体読んでいるが、どの本も外れがなく、一気に読ませる。
「小暮写真館」は心霊写真を一つの材料として話が展開するが、特にオカルト的という事もなく、男子高校生の主人公、歳の離れた小学2年生の弟、
栄一を取り巻く同級生、両親などの大人が登場人物として四話構成で描かれている。
この人の本は「模倣犯」のような推理小説でも筋立てで読ませるのではなく、一人一人の深く掘り下げた人物描写が特長だと思うが、この本でもそれを強く感じる。
そして地の文(会話文以外の部分)が高校生の言葉で語られるが、これが面白く思わずニヤッとしてしまう文章が随所に出てくる。
58歳の宮部みゆきが、よく今風の高校生の言葉や感性でユーモラスに語られるものだと、その筆力に感心させられる。
四話構成のこの本は、心霊写真に関わる話が一話二話で、トリック写真が三話という構成で話が展開するが、最後の四話になると弟や両親、
傲岸不遜に描かれていた年上女性の心の闇が明らかになり、切なくなってくる。この構成が絶妙だが、最後がハッピーエンドになるので、何故かホッとする。



引きこもり状態で読み耽ったこの本も9時頃には読み終え、手元に読むべき本がなくなったので、図書館に返却し次の予約本が来るまでの繋ぎとして
藤巻健史の「国家は破綻する」を借りてきた。筆者は10年以上前からハイパーインフレによる国家破綻を言っており、幸いにもその予想は的中してないが、
この人の黒田日銀の異次元緩和批判には同感する部分もあるので読んでみよう。

そしてこの一両日中に届く予約本が宮部みゆきの「希望荘」で、「ペテロの葬列」「名もなき毒」の杉村三郎シリーズたが、ようやく手元に届く。
同じシリーズの「昨日がなければ明日もない」は232人待ちとなっている。
その楽しみからしたら買っても安いものだが断捨離モードなので、本は処分することがあっても増やすことはない。

引きこもり要因の一つ、株価の方は日経平均で451円高となり保有株も上昇したが、これは配当権利確定日からの買いだろう。
明日の相場で今年前半の値動きの予想がつくだろう。