一期一会

日々是好日な身辺雑記

トランプとバノン

2019年03月10日 | 雑記


今週5日(火)、6日(水)とトランプ政権の元戦略主席補佐官スティーブ・バノンが来日していてBSフジの(プライムニュース)と
BS TBSの(報道1930)に出演していたので録画しておいて、雨降りの7日(木)にまとめて見た。
どちらの番組もタイトルがトランプ大統領の側近、懐刀との紹介で、両番組とも冒頭での質問は今でもトランプとコンタクトがあるのか、
というもので本人は私人なのでとか弁護士を介してとかの回答だったが、同席していた自民党の代議士河井克行氏が
今でもコンタクトがあると思うし、トランプの政策に影響力を及ぼしていると思うと言ってたが、なんかヨイショ的発言だった。
この河井氏は衆議院議員7期当選で自民党総裁外交特別補佐という立場で、今回のバノン来日の招聘元らしく両番組に出演しており、
(スティーブ)とファーストネームを連発していたが、どうも日本人政治家が外国の政治家をファーストネームで呼ぶのは違和感を覚え、
安倍総理がドナルド(トランプ)、ウラジミール(プーチン)と言うの聞くのと同じく気恥ずかしくなる。

どちらも1時間半、2時間という番組だが、バノンの話が長く、早口なので同時通訳がついていけない感じで、
明らかに誤訳だと思われる話もあったが、中国脅威論以外はバノン独自の政策というのは分からなかった。
ただ興味深かったのは28歳の民主党下院議員オカシオコルテスに対して評価が高かった事で、
右と左の違いはあっても政策での対象とする層が同じなのだろう。
(報道1930)と(プライムニュース)はその時のテーマによって見ているが、TBSとフジの政治的立ち位置は
毎日新聞と産経新聞くらいの違いはあるのだろう、政治番組を見ていると分かる。

そのプライムニュースが8日(金)は(トランプに忍びよる影、大統領弾劾の可能性は)というもので、
この日は飲み会があったので予約録画して、翌日見たがコメンテーターが木村太郎氏だったので、少し見て止めた。
午後から囲碁対局だった事もあるが、木村太郎氏は唯一トランプ当選を予想したという事で、よく報道番組に出演しているが、
その親トランプ発言に違和感を覚えるので、この人の出演番組は見ない。
報道番組には外務省OBの岡本行夫氏、田中均氏、歴代駐米大使、笹川平和財団渡部恒雄氏などが出演しているが、
トランプ政治に対する評価が木村太郎氏とは大きく違う。
この番組でも冒頭に(ロシア疑惑そのものの真偽が怪しい)との、いつものトランプ寄りの発言だったので、録画を削除して見るのを止めた。
トランプの元顧問弁護士マイケル・コーエンの議会証言に対してもその信憑性に否定的だった。

NHK BS16:00からのワールドニュースのPBSニュースとABCニュースでのアメリカ政治報道とは違う。
どちらもニュースと言っても、30分の討論番組でアメリカのジャーナリズムというものがよく分かり、
特に月曜日のABCニュースのジョージ・ステファノプロスがMCのディベートが、その切り口の鋭さが興味深く必ず見ている。

モラー特別検察官のロシア疑惑調査報告書が今月中には提出されるらしいが、その報告書の司法省での扱い、
民主党が過半数を握る下院での弾劾訴追決議までいくか、全ては報告書の内容次第だろう。
共和党が過半数を握る上院での2/3以上というのは、ハードルがかなり高いが、出席数の2/3以上らしいので、
報告書の内容次第では一部共和党議員が欠席すれば、弾劾が成立する可能性もある。
期待しているニクソンのように自ら辞任する事はないだろうなぁ。
大統領の立場を捨てたら、ニューヨーク連邦検察から脱税容疑などで起訴されるだろうから。

来月からの日米通商交渉はどうなるか、相変わらずトランプは根拠のない言い分をツィートしているが、
それがシンゾー&ドナルド関係で乗り越えられるのか、毅然とした交渉をしてほしいものだ。
その前に米中交渉の決着があるが、米朝交渉で席を蹴ったのは安易な妥協より良かったが、
米中交渉が決裂したら株価急落は避けられないだろう。
通商摩擦による中国経済の減速は明らかだし、中国関連の日本企業の業績への影響も明らかだ。