一期一会

日々是好日な身辺雑記

新緑の三頭山へ

2018年05月15日 | 山登り


昨年のパノラマ縦走(蝶ヶ岳→大天井岳→常念岳)で、長年使ってきた登山靴のソールが剥がれたので、先月新しい靴を買った。
その足慣らしの登山をGW明けにしようと思っていたが、先週は保有株式の決算発表が続いたので、出かけられなかった。
引け後の発表であればその日の夜にでもゆっくり見れば良いのだが、場中の発表が3社あった。
最近は金融庁の通達なのか、決算発表前に企業とコンタクト出来ないらしく、事前のアナリスト予想が出ないので、
決算発表がより重要になっており、それを受けて株価が大きく変動する。
10日(木)14:00からの味の素の決算発表では、今期の業績予想にはサプライズはなかったが、
2500万株、400億円の自社株買いに強く反応し、30分で84円と急上昇したが、翌日はその利益確定売りからか翌日は93円安となった。
先週は2社を売り、2社を買ったが、一つは3度目の買いになる半導体製造装置のスクリーンHDを右肩下がりの価格で買え、
もう一つは好業績にも関わらず右肩下がりが続くホシデンのナンピン買いをした。
どちらもこれからの上昇期待で買ったが、さてどうなるか。あとは右肩上がりになるのを待つだけだ。
そんな持ち株の決算発表も月曜日に終わったので、昨日は足慣らしの登山に行ってきた。

当初、奥多摩の鷹ノ巣山か川苔山、丹沢の塔ノ岳を考えていたが、土曜日の日経新聞の別紙日経プラス1に、
散策したいブナ林のベスト10という特集記事があり、1位が白神山地で4位に奥多摩の三頭山がランクされていた。
この山には6年前に登ったが、標高1524mというけっして高い山ではないが、足慣らしに登るには手頃な山だ。
武蔵五日市駅から都民の森への急行バスは8:22と11:52の2本しかないので、それに乗るために6:40に家を出る。
登山口となる都民の森は、東京の秘境と言われ、島を除く東京都で唯一の村の檜原村にある。
8:00に武蔵五日市駅に着いたが、駅前のバス停には既に30人位のシニア世代の登山姿の人達が列をなしていた。
新緑の秋川渓谷に沿って五日市街道を走るバスからの景色は、山里らしく人家もパラパラという感じで、
のどかな雰囲気だ。
こんな所に住んで四季折々の山歩きを楽しめたらどんなに良いだろうと思い、移住や別荘は非現実的だから、
限界集落の小さな空き家を借り、方丈記的な生活で週4日の滞在なら8万円くらいで出来ないかと考えてしまう。
生活用品は必要最低限の物、布団、鍋釜で、インターネットが繋がればテレビは要らない、
食材は買い置きしないといけないから冷蔵庫は必要かなどと考えると、どんどん方丈記の世界から遠ざかる。
奥多摩、青梅、奥秩父の山里を歩いていると、いつもこんな妄想?を抱いてしまう。

(東京都民の森)





(カツラの巨木)



(三頭大滝)



都民の森には急行バスで1時間ほどで着き、料金は940円だ。
6年前は数馬でバスを降り、仲の平の登山口から槇寄山、大沢山と笹尾根を上って三頭山へのコースをとったが、
今回は日経プラス1に載っていた都民の森のブナ林を通って三頭山に上り、ヌカザス尾根を下って奥多摩湖に出るコースを取った。
9:30に都民の森の森林館をスタートし、三頭大滝を通る(大滝の路)を上って三頭山へのコースは森林セラピーロードとも呼ばれ、
滝を眺め、野鳥の声を聴きながらブナ林を歩いていると気持ちが良い。登山が苦手な人もこの森を歩くだけでも、
休日のハイキングとして絶対のオススメで、行くには新緑の今が一番良い時期だと思う。

三頭山には11:15頃に着き、山頂広場でオニギリと玉子焼き、キュウリの浅漬け、オレンジと日帰り登山の定番ランチをとる。
11:45に三頭山を出発し、ヌカザス尾根を下って奥多摩湖に向かう。
歩き始めて2時間くらいは岩や木の根っ子の下り道が続くが、イヨ山を過ぎた辺りから道も良くなり、速足で下り、平坦な道は走った。
奥多摩湖から上ってくる人はいたが、下りはいなかった。そんな尾根道の下りを終えて14:15頃に奥多摩周遊道路に出た。

(奥多摩湖)



そこから歩いて奥多摩湖にかかるフローティングブリッジの浮橋を渡って小河内神社前のバス停に着いたのが14:30。
バス停の上に温泉があり入っていこうとも思ったが、奥多摩駅行きのバスが14:59と16:06だったので温泉入りは止めた。

肝心の新しい登山靴の足慣らしの方は、登山靴も進化しているので前の靴より軽くなった気がしたが、
普段履く靴より1サイズ大きいものを買ったので、靴に遊びがあり下りの時に爪先が当たり痛くなるので、
ソックスの重ね履き、靴紐の締め方で調整しないといけないのが分かった。
来月上旬にも鷹ノ巣山か川苔山への足慣らし登山をしようと思っている。