一期一会

日々是好日な身辺雑記

成田からバンコク経由ヤンゴンへ

2016年06月15日 | 旅行



昨日14日(火)成田発9:15のエアアジアの便でヤンゴンに着いた。
今回もオプション料金を全て省いた基本料金だけだ。
荷物は機内持込み可能な30ℓのザックにして、重量制限7kg以内にする為、
衣類は必要最小限にして、本も少なくした。
その本も(アーロン収容所再訪)を前日寝る前に読んでいて、ベッド脇に置いたまま忘れてきた。
搭乗手続き前にエアアジアのカウンターで量ったら5.6kgだったので、
もう少し本を持ってくれば良かった。
LCCの飲食・放映サービスなしで、バンコクまでの6時間半したすら会田雄次の(アーロン収容所)を読んでいた。



昭和37年に出版されたこの本は、長い間読むべき本として挙げられていたが、
確かに読み応えのある名著だった。
会田雄次のラングーンの捕虜収容所での2年間の体験を基に、
イギリス人、インド人、ビルマ人の比較文化論的に書かれているが、
降伏前のビルマ戦線の壮絶な悲惨さについても書かれており、
毎日数百人の日本人兵士の屍体の中を行軍し、その中には赤十字看護婦もいた。
小説ではなく、19万人の日本人が亡くなったビルマ戦線の実話で、
現代の平和に生きる日本人が読むべき本だ。

到着40分位前に読み終えたところで、隣席の同年代らしき日本人男性から
(懐かしい本を読んでますね)と声をかけられた。
この68歳だという男性はタイのチェンマイに行くらしく、
3ヶ月毎にマレーシアやタイに長期滞在しゴルフ三昧をするとのこと。
その料金が(パーマンス8,000円で、宿泊代はホームステイで月12,000円ですよ)との事。
現役時代は商社勤めで40ヶ国位行ったが、観光には興味なく、
一人で長期滞在し一人でラウンドするらしい。
奥さんはご主人が一人で海外長期滞在する事を喜んでいるらしい。
色々なリタイア生活があるものだ。
そんな事で持参した本を読み終え、あとは詰碁の本しかない、
帰って対局したら数段強くなっているかもしれない。

バンコク乗り換えでヤンゴンには予定通り17:30ごろに着いた。
入国審査もスムーズに済み、早速空港ロビーで両替をした。
ミャンマー貨幣チャットへの両替は日本では出来ず、それもドルからになるので、
日本で400ドルに両替してきていた。
空港ロビーを出ると、わぁっと数人のタクシードライバーが寄ってきた、
その中からIDカードを首からぶら下げている正直そうな若者がいたので、
ミャンマーのタクシーは交渉制らしいので彼と話し、鷹揚に言い値の15,000チャット(1,500円)で手を打ち、
彼の呼んだタクシーに乗り込んだら、(チップを)と、(なぬっ!)と思ったが、
ここも鷹揚に1,000チャット(100円)を渡したら(スモールマネー!)と不平を言う。
それでも粘り続けていたが、払わなかったら運転手から紙幣を貰っていた。斡旋料か?
こんな時の為に(ふざけるな!)というミャンマー語を覚えなくては。
人は見かけで判断してはいけないという教訓だ。





ホテルにチェックインし、ホテルの男性にお勧めのレストランを尋ねたら、
歩いて3分位のその店まで案内してくれた。
シャン料理の店で、客層は観光客が多いようで隣のテーブルは日本人3人連れのビジネスマンのようだった。
日本語メニューを出してくれ、その中から9.000チャットのセットを注文したが、辛いという以外は特にインパクトはなかった。

今日からは地元の人で賑わっているような店に行こう。