一期一会

日々是好日な身辺雑記

御前山登山(五日市から奥多摩へ)

2014年06月01日 | 山登り



 昨日31日(土)に奥多摩の御前山に登った。奥多摩の山は殆ど登ったがこの山は初めてだった。
大岳山 、三頭山と共に奥多摩三山と称される、標高1405mの日帰りで登れる山である。
登山コースは奥多摩湖側からと五日市側からもあり、今回は武蔵五日市駅から檜原村の宮ヶ谷戸までバスで行き、
 そこの登山口から御前山に登り、奥多摩湖へ下りるというルートをとった。
 新緑の山あいの檜原街道をバスで行くのは、この時期は気持ち良いのだが、
 武蔵五日市駅前発のバスの本数が2時間に一本と少ないのが難点だ。
 7時40分の次が9時58分という時刻表だ。そんなことで6時15分に家を出て西武線で拝島へ、
 そこでJR五日市線に乗換え武蔵五日市駅に7時34分に着き、駅前からの40分発の藤倉行きの西東京バスに乗る。

檜原街道は両脇がすぐ山で、青梅街道ほど車の往来も少なく、東京都唯一の 村である檜原村へ続く道、という感じだ。
 (日帰り温泉瀬音の湯} ( 払沢の滝 )とそれぞれのバス停で乗客を降ろし、
 最後に残った乗客7名位が御前山の登山口のある宮ヶ谷戸のバス停で降りる。35分間の乗車で600円の料金。
   
 バス停からは御前山登山口という道標に沿って山道に入る。
先を往く中年の夫婦連れ以外に、後から来る人の気配もなく、勿論降りて来る人もいないという静かな山歩きだ。
 道も整備され1500mクラスの山だと岩場もなく、息を切らせるような急な登りもなく、楽な登りだ。



杉林や新緑の葉が映えるブナやカツラの樹木を見ながらノンビリと御前山を目指す。
(御前山まで2キロ)という道標からは急登になるが苦しさは感じない。登り始めてから3時間の11時20分に御前山山頂に着く。
山頂は広い台地になっており、ベンチもあり昼食をとるには絶好の場所だが、残念ながら南面は雑木林で展望は良くない。
北アルプスの槍や北穂高から山並みを眺めるようなわけにはいかない。

 その頂上広場で、前夜カミさんが作っておいてくれたオニギリと胡瓜の浅漬け、サンマの缶詰、オレンジの昼食を取る。
 以前はコッヘル持参でカップラーメンとオニギリを主食としてたが、この1年位カップラーメンを食べなくなったので、
 日帰り登山にはコッヘルを持参することもなくなった。

 そんな昼食を済ませ、12時に山頂から下山。
 御前山から奥多摩への下山のコースは大ブナ尾根から奥多摩湖の小河内ダムへ下りるコースと、
 御前山避難小屋と栃寄ノ大滝を通り バス停のある境橋に下りるコースがあり、
 今回は滝を見たいので栃寄沢に沿った山道を行く境橋へのコースを選ぶ。
 



来た道を10分ほど下り避難小屋から奥多摩へとの道標を行く。避難小屋を過ぎた辺りから
 奥多摩都民の森(体験の森)というエリアになっていて、登山道からちょっと入った時に幾つかの広場がある。
 カラマツの広場にはあずまやが立っていて子供連れの家族が楽しめるようになっている。

 しばらく行くと杤寄沢への登山道入り口に下の写真の注意書き表示があったが、滝も見たいし倒木は乗り越えれば
 大丈夫だろうと、持ち前の楽観主義でロープを超えて道を進む。



 5分ほど登山道を行くと倒木が道をふさいでいたが、難なく?乗り越えて山道を下っていくと林道と沢への登山道があり、
 登山道入り口にはまたも(倒木の為、通れません)の警告表示がありロープが張ってある。
 さすがに二度の警告無視ロープ越えは拙かろうと思い、栃寄ノ大滝見物は諦め、迂廻路の林道を行く。



 林道は平坦な下り坂で車も通らないので、リュックからiPhoneを取り出しMusicTubeを聴きながら歩く。
 ここには最近ダウンロードしたサラ・ブライトマンの2008年オーストリア ウィーンの寺院での1時間15分のコンサートがある。
 サラ・ブライトマンはCD「CLASSICS」で、その圧倒的な歌唱力を聴いてから好きになりCDも3枚持っている。
 それが無料でコンサートをフルで見れる。MusicTubeがあればDVDも買う必要もないし、TUTAYAで借りる必要もない。
 このコンサートでは4人の男性歌手とデュエットしているが、中でもイタリアのテノール歌手アレッサンドロ・サフィーナとの
 デュエットが最高だ。

 そんな音楽を聴きながら林道を下ってきたら栃寄森の家に着く。そこから少し下った所に登山道入り口があり下の写真の看板が。

 

 この日は奥多摩の山に登る時に必ず付けている熊除けの鈴を忘れていたのだ。
 これが逆コースを取り、登る前にこの警告表示を見ていたらどうしていただろう?
 iPhoneで音楽を流しながら登っていたか?(皆で登れば怖くない)ということもあるが、
 この日のように登る人が少ないコースだと、そうもいかない。
 それにしても5月23日(金)の目撃情報というのはあまりにもリアル過ぎる。一週間前の話だ。
 倒木は乗り越えられても熊は倒せない。

 そして10分ほど下り境橋のバス停から奥多摩駅行のバスに乗り戻ってきた。

 7月の中旬にはいつもの山友達と南アルプスの北岳に登る予定である。
 その前にもう一回くらい日帰り登山に行きたいと思っているがどうなるか。
 梅雨の期間の天候次第だ。