4章「2人は八つ橋」
あるところに『八つ橋娘』と呼ばれる若い女がいまして私の所へ相談に来たんですよ。
私の所へ相談に来たってぇことはお金の相談じゃなく恋愛の相談でありんす。
若い女といっても20代後半・・・まぁ、とにかく若い娘さんでございやす。
といっても八つ橋のように色黒の女というわけでもございません。
むしろ色白で足も細くて長いし顔も整っておりますし、
胸も大きくはございませんがお椀型で綺麗な形をしていてそれはそれはいい女でございます。
じゃああだ名が八つ橋なんじゃないかって?
それもハズレでございますし、『モーニング娘。』みたいなグループでもございませんよ。
じゃあ何で『八つ橋娘』と呼ばれるかってぇいうとですなぁ、
その女の性格というか恋愛観なんですよ。
その『八つ橋娘』が言うには、
今の女はやれチョコレートだ、やれクレープだ、やれアイスクリームだとかただ甘いだけの女が多い。
女は甘けりゃいいってぇもんじゃない。
女は要するに見た目ばかりを気にするなって事と、甘み=女らしさばかりを前面に押し出すなと言いたかったんですな。
確かに『八つ橋娘』の言うとおり最近の若い娘さんはそういう子が多いんですよ。
まぁ、私には縁のない話ですがね。
まだまだ『八つ橋娘』の話は止まりませんで、女は「八つ橋」であれと続けるのです。
八つ橋の絶妙なところは何と言っても、ちょいと渋い団子生地と甘いあんこのバランスです。
実際『八つ橋娘』の派手じゃない落ち着いた感じは「八つ橋」の団子生地のようであり、
はっきりともの申す姿や少々つっけんどんに感じる話し方は「八つ橋」の団子生地の渋味であり、
それが『八つ橋娘』のあんこの部分、つまり甘み=女らしさを引き立てていると言えます。
そんなにいい女なら悩みなんて無いじゃないかなんてお思いでしょうが、
老いも若きも、男も女も、貧富に関わらず悩みなんてものは持っているものなんですよ。
そりゃあ私にだって悩みの一つや二つくらいはございますよ。
今日のこのネタがうけなかったらどうしようとかね。
まぁそれはお客さん次第ですがね。
さてさて、私の話は置いといて『八つ橋娘』の話を続けましょうか。
『八つ橋娘』が言うんです。
「先生、わたし好きな人ができたんです。」
「良いことじゃございませんか。」
「そうなんですが困っているのです。」
「そりゃまた、どうしてなんだい?」
「進展がないのです。」
「そりゃまた、どうしてなんだい?」
「わたしの好きになった人は『八つ橋男』なんです。」
あるところに『八つ橋娘』と呼ばれる若い女がいまして私の所へ相談に来たんですよ。
私の所へ相談に来たってぇことはお金の相談じゃなく恋愛の相談でありんす。
若い女といっても20代後半・・・まぁ、とにかく若い娘さんでございやす。
といっても八つ橋のように色黒の女というわけでもございません。
むしろ色白で足も細くて長いし顔も整っておりますし、
胸も大きくはございませんがお椀型で綺麗な形をしていてそれはそれはいい女でございます。
じゃああだ名が八つ橋なんじゃないかって?
それもハズレでございますし、『モーニング娘。』みたいなグループでもございませんよ。
じゃあ何で『八つ橋娘』と呼ばれるかってぇいうとですなぁ、
その女の性格というか恋愛観なんですよ。
その『八つ橋娘』が言うには、
今の女はやれチョコレートだ、やれクレープだ、やれアイスクリームだとかただ甘いだけの女が多い。
女は甘けりゃいいってぇもんじゃない。
女は要するに見た目ばかりを気にするなって事と、甘み=女らしさばかりを前面に押し出すなと言いたかったんですな。
確かに『八つ橋娘』の言うとおり最近の若い娘さんはそういう子が多いんですよ。
まぁ、私には縁のない話ですがね。
まだまだ『八つ橋娘』の話は止まりませんで、女は「八つ橋」であれと続けるのです。
八つ橋の絶妙なところは何と言っても、ちょいと渋い団子生地と甘いあんこのバランスです。
実際『八つ橋娘』の派手じゃない落ち着いた感じは「八つ橋」の団子生地のようであり、
はっきりともの申す姿や少々つっけんどんに感じる話し方は「八つ橋」の団子生地の渋味であり、
それが『八つ橋娘』のあんこの部分、つまり甘み=女らしさを引き立てていると言えます。
そんなにいい女なら悩みなんて無いじゃないかなんてお思いでしょうが、
老いも若きも、男も女も、貧富に関わらず悩みなんてものは持っているものなんですよ。
そりゃあ私にだって悩みの一つや二つくらいはございますよ。
今日のこのネタがうけなかったらどうしようとかね。
まぁそれはお客さん次第ですがね。
さてさて、私の話は置いといて『八つ橋娘』の話を続けましょうか。
『八つ橋娘』が言うんです。
「先生、わたし好きな人ができたんです。」
「良いことじゃございませんか。」
「そうなんですが困っているのです。」
「そりゃまた、どうしてなんだい?」
「進展がないのです。」
「そりゃまた、どうしてなんだい?」
「わたしの好きになった人は『八つ橋男』なんです。」