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自分で考える縁(よすが)に☆もなぴの徒然メモ
御譲位まであと一年。いよいよ時代が大きく動き出しました。

◆自然災害についての「他責的」な報道、もうやめませんか?

2018-01-30 15:16:52 | メディアの問題

▼集合知による訂正と新聞記者に専門性がなさすぎる件

論文不正があった京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長について、共同通信が的外れな印象操作記事を配信したものの、そのおかしさ・酷さに対する一般からの批判で、謝罪や訂正なしに同じURLのまま、記事差し替えをしたことで、さらに批判されています。

マスコミにとってみれば、「商売がやり難いご時世になった」ということなのでしょう。かつての紙媒体しかなかった時代には、読者はリアルタイムで記事を評価するための情報も手法も持ち合わせていませんでしたから、マスコミは「誤報をしても黙って頬かむり」してしまえば、うやむやのうちに忘れられることで、メディアの権威を守ることができたのでしょう。

おそらくマスコミの経営陣は、「読者の自社に対する信頼の基礎」は「自分たちは絶対に間違えない=無謬の存在として振る舞うこと」にあると、固く信じて疑うことがないようです。評論家の上念司氏などが、『マスコミは「謝ったら死ぬ病」に罹っている』と指摘されているのは、まったくそのとおりだと思います。

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上念 司 @smith796000
1月28日
共同通信の山中教授を巡る印象操作記事で分かったこと。
マスコミは「謝ったら死ぬ病」に罹っている。しかも、記事で批判する対象にも「絶対に間違えない」ことを強要し、謝罪、訂正はむしろ叩きまくり。まさに「謝ったら死ぬ病」の感染源だな。お前はアンブレラ社かと。
90件の返信 2,684件のリツイート 4,450 いいね

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モトケン @motoken_tw
1月25日
モトケンさんが共同通信公式をリツイートしました
最近記憶力が衰えてきたので忘れないようにツイートしとこ。共同通信社はゲスな通信社。
共同通信社は謝ったら死ぬ病の通信社。共同通信社の記者は人格的に信用できない通信社。
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モトケンさんが追加
共同通信公式 認証済みアカウント @kyodo_official
【京大iPS研の論文不正】問題の論文を掲載した米科学誌の創刊に、山中伸弥所長が深く関わったことが分かりました。山中氏は今回の論文審査に関わっていないとみられますが、現在も編集委員の一人。(松吉) #山中伸弥所長 #iPS #京都大
https://this.kiji.is/329123813377803361 …
10件の返信 1,034件のリツイート 1,120 いいね

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取材対象を貶めるような印象操作の記事を配信しておいて、自社の旗色が悪いと見るや、素知らぬ顔して今度は山中所長を持ち上げるような記事に差し替えたことで、共同通信の印象は最悪となりました。単に卑劣であっものが、それを隠そうとしてさらに賤しい振る舞いで糊塗していると。。。

ネットという、オープンで一度出したら記録が残り続ける世界で、やってはいけないことをやってしまったという感じです。これは無知とか不慣れとかいう以前の、マスメディアの常識や良心のレベルの低さを端無くも露呈した、象徴的な出来事でした。

日本全国の地方紙に記事を配信している「共同通信」。その記事を掲載している部数は、読売新聞も上回る1千万部ともいわれます。青山繁晴さんの古巣でもありますが、青山氏自身が指摘されているとおり、おかしな偏りがある記事が当たり前に配信されていることの、世論形成に与える弊害・害悪には深刻なものがあると思います。

このような一般の人々が呆れるほどのメディアの「おかしさ」の背景には、記者の取材の浅さや専門性のなさといった、取材編集機能のレベル低下が止まらなくなっており、それは新聞に代表される「紙媒体」報道のビジネスモデルが、すっかり斜陽衰退産業の惰性にはまり込んでいるためなのだろうと思います。

これについて、今回の出来事でも学者の池内恵氏が、問題点を指摘されています。

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Satoshi Ikeuchi 池内恵‏ @chutoislam
Satoshi Ikeuchi 池内恵さんがKan Kimura (on DL)をリツイートしました

ここのところ、「新聞記者に専門性がなさすぎて、このまま報道をさせ続けていると社会を内側から破壊する要因になるのでは」という話は専門家の間では頻繁に出ていて、少しでも破壊的でない方に導こうと自分の分野で色々工夫はいるが、ポピュリズムの危険な刃物を振り回して手をつけられない状態。

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Satoshi Ikeuchi 池内恵さんが追加
Kan Kimura (on DL) @kankimura
「この論文の審査に山中氏は関与していないとみられるが、現在も編集委員の一人となっている。科学誌の論文審査制度に対しては、不正を見抜く仕組みが不十分だとの声もある。」
←これだったらネイチャーもサイエンスも編集委員全員辞任だね。
https://twitter.com/J_Steman/status/956410094064779264 …
28件の返信 6,422件のリツイート 4,949 いいね

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この池内さんの指摘、私も深く感じているところです。財務省に踊らされる「日本の借金○兆円!」「年金破綻!」「早期の出口戦略を!」等々の経済報道などは、専門的な知識や見識の無さというメディアの無能さゆえの世論のミスリードなのか、悪意をもった確信犯の印象操作・世論操作報道なのか?最近はその両方なのかな。。。とも思います。

オールドメディアの「ネットはフェイクニュース、ファクトチェックを新聞で」などは、もはやブラック・ジョークを通り越して、彼らの愚かさを晒して哀れささえ感じさせます。むしろネットではSNSがメディア化することにより、「集合知による訂正」で裏付けを得られた情報は、正確性を担保されていく段階になってきていると感じます。

▼自然災害の被害に日本人は「いらだつ」のか?

先日の「信越線の電車が大雪で立ち往生」の報道や「本白根山の突然の噴火」の報道など、自然災害の報道が往々にして「犯人探し」や「可哀想な被害者」的なテンプレート記事になりがちなのも「記者の専門性のなさ≒想像力の欠如」と密接なのではないかと思います。

今日の産経新聞記事の見出しにも違和感を感じました。『【佐渡大断水】復旧いつ…住民いらだち 給水所やコインランドリーに行列 自衛隊には感謝の声』ですが、もう手垢のついた定型表現で、想定読者の不安に忖度するのはやめたほうがよいと思います。

記事は『市民らは、災害派遣要請を受けて出動した自衛隊の給水で何とかしのぎながらも、夕方になっても復旧のめどが立たず、いらだちは募った。』と書いていますが、自然災害の報道としては、もはや不適切な部類になっていると思います。

大寒波により水道管が破裂して4割以上の世帯が断水し、普及のめどがまだ出ていない、という事実を受けて、誰に対するあるいは何に対する「いらだち」なのでしょうか?現に緊急対応は適切に行われているようです。寒波による水道管の破裂のような自然災害でのインフラ被害が、1~2日で簡単に復旧できて「当たり前」と考えている人などいるのでしょうか?

限られた紙面に詰め込むための、「新聞用語・記者用語による報道の陥穽」にずっぽりとはまって、社内では誰も「おかしい」とは感じないのでしょう。むしろ読者の立場からは、どのような破裂被害の状況なのか、復旧には何が必要なのかという情報のほうが、有益=「知りたい」と思います。どんな社会インフラも、それを作り支える人々の存在があり、自然災害での被害を復旧させるのもまったく同様で、直せて当たり前ではないはずです。

自然災害による不便に「いらだちを募らせる」日本人など、虚報に近いのではないのかと違和感を感じます。結局は「誰かを悪者にして、徹底的に叩くことで、社会に不満を持つ人々の溜飲を下げて、心理的な優越感や義憤を満足させる記事を売る」ビジネスモデルでしかないのでしょう。これでは誰もお金を払ってまでして、貴重な時間も使って読もうとはなりませんね。

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