今日といっても昨日の土曜日、書象展の作品が出来上がりました。
今回は『源氏物語』の「夕顔」の一節です。
「修法などまたまたはしむべきことなど、掟てのたまはせて出でたまふとて惟光に紙燭めしてありつる扇御覧すれば、もてならしたる移香いと染み深うなつかしくてをかしうすさび書きたり『心あてにそれかとぞみる白露の光そへたる夕顔の花』そこはかとなくかきまぎらはしたるも、あてはかにゆゑづきたればいと思いのほかにをかしうおぼえたまふ。惟光に『この西なる家は何人の住むぞ問ひ聞きたりや』とのたまへば例のうるさきお心とは思へどさは申さで」
源氏が乳母の惟光の母をみお見舞いに行った際、隣の家の人が扇の上に夕顔の花をのせて送ってきた。明かりを持って来させて扇を見ると「もしかしたら、あの方でしょうか?白露の光をそへた夕顔の花のように、輝かしく見えるあなた様の夕方のお顔は」と誰かともわからないように書き紛らわしてあるのも、素敵でなかなかいいなとお思いになる。「西の家の人はどんな人か聞いてきてくれ」と惟光にいうので、惟光はまたいつもの女の人を気にかける心持だなと思うのだけれど、そうは口に出しては言わないで・・・」というところ。
有名な場面で、『源氏物語』前半の色っぽいお話の中のひとつ。
平安時代、奥ゆかしいお姫様が多い中で、街中の家に女所帯で住んでいて、しかも、自分から花を乗せた扇でアピールしてくるなんて珍しい。
性格はおっとりしていて夕顔のようになよやかにしなだれてくるタイプで、この後六条御息所の生霊に殺されてしまう。
学生の頃『源氏物語』の授業で、一人一つの巻を担当して発表した時、「夕顔」を担当した友達がいた。相当思い入れも強かったんだろうなぁ。「夕顔は状況からして、娼婦だったんじゃないですか?」という質問に、ものすごく怒って泣き出してしまった。学説の中にはそういう意見もあるにはあるんだけど、頼る人もない女主人が光り輝く源氏を見かけて花を添えて声をかけてもいいかなって思う。きっかけや状況が娼婦っぽくても、弱々しげで優しくて癒し系の夕顔は やっぱり『源氏物語』前半のヒロインの一人であることは間違いない。
寄りてこそそれかとも見めたそかれに
ほのぼの見つる花の夕顔 光源氏
たそがれ時は誰か彼かもよく見えない、
ほのぼの見ている美しい方 夕顔さん
もっとそばに寄って来てはどうかな。
今回は『源氏物語』の「夕顔」の一節です。
「修法などまたまたはしむべきことなど、掟てのたまはせて出でたまふとて惟光に紙燭めしてありつる扇御覧すれば、もてならしたる移香いと染み深うなつかしくてをかしうすさび書きたり『心あてにそれかとぞみる白露の光そへたる夕顔の花』そこはかとなくかきまぎらはしたるも、あてはかにゆゑづきたればいと思いのほかにをかしうおぼえたまふ。惟光に『この西なる家は何人の住むぞ問ひ聞きたりや』とのたまへば例のうるさきお心とは思へどさは申さで」
源氏が乳母の惟光の母をみお見舞いに行った際、隣の家の人が扇の上に夕顔の花をのせて送ってきた。明かりを持って来させて扇を見ると「もしかしたら、あの方でしょうか?白露の光をそへた夕顔の花のように、輝かしく見えるあなた様の夕方のお顔は」と誰かともわからないように書き紛らわしてあるのも、素敵でなかなかいいなとお思いになる。「西の家の人はどんな人か聞いてきてくれ」と惟光にいうので、惟光はまたいつもの女の人を気にかける心持だなと思うのだけれど、そうは口に出しては言わないで・・・」というところ。
有名な場面で、『源氏物語』前半の色っぽいお話の中のひとつ。
平安時代、奥ゆかしいお姫様が多い中で、街中の家に女所帯で住んでいて、しかも、自分から花を乗せた扇でアピールしてくるなんて珍しい。
性格はおっとりしていて夕顔のようになよやかにしなだれてくるタイプで、この後六条御息所の生霊に殺されてしまう。
学生の頃『源氏物語』の授業で、一人一つの巻を担当して発表した時、「夕顔」を担当した友達がいた。相当思い入れも強かったんだろうなぁ。「夕顔は状況からして、娼婦だったんじゃないですか?」という質問に、ものすごく怒って泣き出してしまった。学説の中にはそういう意見もあるにはあるんだけど、頼る人もない女主人が光り輝く源氏を見かけて花を添えて声をかけてもいいかなって思う。きっかけや状況が娼婦っぽくても、弱々しげで優しくて癒し系の夕顔は やっぱり『源氏物語』前半のヒロインの一人であることは間違いない。
寄りてこそそれかとも見めたそかれに
ほのぼの見つる花の夕顔 光源氏
たそがれ時は誰か彼かもよく見えない、
ほのぼの見ている美しい方 夕顔さん
もっとそばに寄って来てはどうかな。
なんかエロチックで
でもそんな嫌ないやらしさではないのですよね。
かなり前に正月ドラマで少年隊の東が光源氏役をやったことがあるの
すごくはまってた
女同士のやきもちは怖いね
そうそう見ました見ました。
東山君の光源氏、歳をとってからはたしかー片岡孝夫がやっていたような・・・。
ちょっと歌舞伎のようなセットが印象的でした。
ずーっと昔に沢田研二がやった時もあったのよ。
知っている?
もなみは源氏の大ファンなの。
源氏物語アタクシ好きです
東山君ピッタリ役ですよね
一寸逸れるけど、東山君って○光子に物申したい(老婆の偏見?)好かれて可愛がられてるようで「いつでも青春だけど」大事な時期が・・・
でも凄い演技力のお勉強には人生最高の恩師に巡り出会えたんだなぁ~
『源氏物語』いいでしょう?
高校で『枕草子』のファンになり、それを読もうと大学に入ったのですが、
読み始めたら『源氏物語』の方が全然面白くなってしまい、4年間かけて読み通したんです。
もう、素晴らしかったわ。
人の心とか世の無常とか愛とか・・・。
目に見える美しさ以上のものを考えさせてくれる小説だと思います。
東山君お勉強になったかな?