赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

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『フィラメント』

2009-08-24 14:05:51 | 映画
原案・脚本・音楽・監督 辻人成
キョウタ  大沢たかお
アスミ   井川遥
父・写真家 森村泰昌

すべてにいらだっているキョウタ。現実に感動が持てない親友タクヤ。と、その彼女リンゴ。
夢遊病の妹アスミ、それをつきまとう元夫でやくざのリキ。
父トクジロウは写真館をやっている写真家だが女装癖があり、20歳年下のおとこと駆け落ちした母が10年ぶりに帰ってくる。

おやじ狩りがあり、その果てにタクヤは拳銃で人を殺してしまう。拳銃を盗られたやくざに追われて タクヤはビルから落ちて死んでしまう。
妹をレイプされたキョウタは仕返しをしようとするが、父が制し、その代りにやせ男の父が刺殺してその場で銃殺されてしまう。

めちゃくちゃな設定なんだけど、根底に流れているのは家族の幸せな暮らし。

「3年前にビルからビルに飛び移った」というのが、キーワードになっている。
生きている実感 自己超克 憧れ 未来への覚悟 いろんな意味がこのビルの飛び移りにあったみたいな気がする。

あんまり、辻人成好きじゃないけど、なかなかだった。
大沢たかおが良かったのかな~。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「源氏物語」読み終えました。 (おうな)
2009-08-28 16:01:05
もなちゃん こんにちは。

やっとのことで今日読み終えました。
最後のほうになって急展開の「浮舟」を取り巻く物語が「フィラメント」の底を流れる切なさにも通じるひりひりした繊細な感情や無常感に心を持っていかれています。しばらく寂しいです。紫式部さんはやっぱりすごい人です。

図書館で見つけてきた杉本苑子さんの「伊勢物語」を読んでみようかな?と思っています。
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おめでとうございます。 (もなみ→おうなさん)
2009-08-31 10:16:15
おうなさん 『源氏物語』完読おめでとうございます。
すごいですね。尊敬です。

宇治十帖は紫式部以外の人が書いたのでは?という疑問も世の中にはあるようですが、
もなみは、紫式部自身が書いたと思っています。
すくなくとも構想自体は紫式部の手によるものだと思っています。

もなみは大君が好きです。『源氏物語』のすべての登場人物は、宇治に比喩される仏教世界あるいは当時の現代社会に疑問を投げかけそこから抜け出るべくもがき苦しんでいる人々だと思うんです。
それは紛れもなく、紫式部の姿でもあったはずです。
で、ただ一人浮舟だけは、外の世界から宇治にやってきていろいろな経験を経て、そこから入水という死をもって抜け出し、さらに、さらに、再び宇治の世界に入り込もうと・・・仏教世界・自己に内省していく人物だと思うんです。
そういう意味では、浮舟は紫式部の内面の姿でもあったんじゃないかな?と。

そして、そのさまざまな人の物語が、普遍的な人間性の追求であったから、こんなに時代を超え世界の人に賞賛されているのだと思います。

おうなさんとだと、つい『源氏物語』の語っちゃいます。

次回は『伊勢物語』ですか?源氏のモデルと言われた美男子在原業平ですね。
『伊勢物語』の感想も楽しみにしています。

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