キース・ジャレットが好きで、久しぶりに YOU TUBE で聴いたら、感動した。
Keith Jarrett Kerln Concert - Part 1 1 / 3
最初に聞いたのは、高校生の時だった。
小学校の時転校した友達と何となく文通していて、その友達が、クリスマスのプレゼントか何かで、カセットテープにダビングしてくれたのを聞いた。
ドイツのケルンの劇場での即興演奏コンサートらしい。
ピアノの音があるのに、静けさが 音になったように心の中に響いてきた。
ジャズなんだろうけど、4部構成になっていて、クラッシックのような印象もある。
高校生のころ、部屋でよく聞いていた。
西と北に大きな窓があって、西側には向かいの家の泰山木の木があった。
北側は、そのころまだ隣の家も小さくて、坂の下から向こうの丘の風景がよく見えた。
部屋には、アラジンのストーブとヤカン。
アラジンの小さな丸い窓から青い炎が見えた。
ブォーと小さく灯油の火の燃える音と、シュンシュンシュンという蒸気の音。
そして、同じフレーズが心地よく繰り返して、徐々に変化していくピアノの流れ。
いつもベッドの上で本を読んでいる。
多分、高校生だから阿部公房とか。
まだ、『源氏物語』は読んでいなくて、『枕草子』を対訳付きで読んでいたころ。
ご飯を食べるのも面倒くさいし、遊びに行くのも面倒くさくて、ゴロゴロ。
携帯もパソコンもないから、メールもブログもしないで、
ゴロゴロと本を読んでいるか、寝ているか。
キース・ジャレットを聞きながら、まだ若いころを思い出した。