赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

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キース・ジャレット

2011-01-06 12:08:21 | 考えたこと

キース・ジャレットが好きで、久しぶりに YOU TUBE で聴いたら、感動した。

Keith Jarrett Kerln Concert - Part 1 1 / 3

最初に聞いたのは、高校生の時だった。

小学校の時転校した友達と何となく文通していて、その友達が、クリスマスのプレゼントか何かで、カセットテープにダビングしてくれたのを聞いた。

ドイツのケルンの劇場での即興演奏コンサートらしい。

ピアノの音があるのに、静けさが 音になったように心の中に響いてきた。

ジャズなんだろうけど、4部構成になっていて、クラッシックのような印象もある。

 

高校生のころ、部屋でよく聞いていた。

西と北に大きな窓があって、西側には向かいの家の泰山木の木があった。

北側は、そのころまだ隣の家も小さくて、坂の下から向こうの丘の風景がよく見えた。

部屋には、アラジンのストーブとヤカン。

アラジンの小さな丸い窓から青い炎が見えた。

ブォーと小さく灯油の火の燃える音と、シュンシュンシュンという蒸気の音。

そして、同じフレーズが心地よく繰り返して、徐々に変化していくピアノの流れ。

いつもベッドの上で本を読んでいる。

多分、高校生だから阿部公房とか。

まだ、『源氏物語』は読んでいなくて、『枕草子』を対訳付きで読んでいたころ。

ご飯を食べるのも面倒くさいし、遊びに行くのも面倒くさくて、ゴロゴロ。

携帯もパソコンもないから、メールもブログもしないで、

ゴロゴロと本を読んでいるか、寝ているか。

 

キース・ジャレットを聞きながら、まだ若いころを思い出した。

コメント (2)
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