へたれ日記

へたれな日常

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コクーン歌舞伎 夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)

2008-06-16 23:23:21 | 劇場通い
中村勘三郎/中村橋之助/中村勘太郎/中村七之助/笹野高史/片岡亀蔵/坂東彌十郎/中村扇雀

見てきました。

まさに、「リオのカーニバルみたいな闇と明るさ」
面白いと思うことはぜんぶやる!っていうような気概に満ちた公演でした。

ニューヨーク公演でも行った演目。
TVで見たけど、あまり内容を覚えてませんでした。
しかし、舞台を生・・・で見たら迫力と面白さにずっと歓声をあげてました。
NY公演のときは、勘太郎は大河に出ていていなかったけど
今回はちょこちょこ出てました。
私がみたときは、お辰もやってました。

長町裏の場。
ここで、前3列目までの客席には雨合羽が配られます。
後ろにはかぶりが・・・。
舞台には、泥沼が登場(予想より深かった)。
薄暗がりの中、ろうそくの光だけで演じられる修羅場。

散々義平次にいたぶられる団七。じっと耐えているがとうとう刀に手をかけてしまう。
争うはずみで団七は義平次を切ってしまい、もはやこれまでと、
とどめを刺し、泥の池に義平次を足で沈めます。
頭はザンバラで蝋燭の光に浮かび上がる刺青の凄絶なこと。

「悪い人でも舅は親、親父どん赦して下んせ」

慌てて、井戸水を頭からかぶり、刀を清めて(ここでも、舞台上に水が散乱)
よろよろと立ち上がった途端、場内がまぶしいほどあかるくなって
祭りばやしに浮かれて踊り狂う人々がなだれ込んできます。
ここが秀逸でした。

最後は役人に追われる団七が街の中を逃げ回る場面。
ここはミニチュアの町並みが出てきたり、人形が出てきたり
客席にはしごを立てて上ったり、とっても面白かった。

最後に、団七と徳兵衛が舞台の後方にある石垣を崩すと
後ろに渋谷の町並みが見える・・・・
そうまさに舞台を飛び出して、外に走り出ていったのです。
外には、これを待っていたファンの人垣ができてました(笑)

そして、最後は舞台奥の出口へパトカーが急ブレーキを掛けて止まるいうと幕切れでした。
そしてフィナーレは、祭囃子にのってみんな現れ、大盛り上がりで幕となりました。

今回は、ベルリンとルーマニア公演の凱旋公演の意味もあったのですが
パンフのオマケについてた、演出家の串田和美さんの小冊子が面白かったです。

その中でぐっときた話をひとつ

ルーマニアのシビウという街の工場跡で公演したときのこと
「夏祭」の大勢の群集が踊り狂う場面で、ルーマニア人のエキストラを募集。
集まったのは、演劇高校の16歳から18歳の生徒たち。
説明をする串田氏
「・・・この物語はね、貧しい階級の人たちが年に一度、待ちに待ったお祭りの日の出来事なんだ。
その日はみんなすごく高揚している。喜んでいるのか、怒っているのか
どうしていいかわからない気持ちで、みんな踊り狂ってる。
その祭りの晩に、暗がりで主人公は義理の親父を殺してしまう。その直後のシーンなんだよ」
「大丈夫、僕らにきっとできると思う。僕たち貧しいことならすごく知ってるから」
1989年、チャウシェスクが処刑された日には生まれてなかった少年たちは
笑いながらうなずいた。




くいだおれ太郎が、シアターコクーンまで応援にきてましたよ。
「仕事で多忙につき、明日大阪に帰ります」
だって、笑っちゃった。

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