女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

寝たきりでもネイル。

2021-04-11 23:38:41 | 老化現象・老後準備

 

友人のYちゃんは、会社を定年退職したら、

近所の高齢者が立ち寄れる喫茶店をやりたい、

そして、地区の民生委員もしたいと言っていました。

喫茶店の経営は資金がなく断念、民生委員はまだ欠員が出ていないそうです。

それでも、人とふれあえることがしたいと思っていました。

去年、63歳で45年の勤めを辞めて、ネイルスクールに通い始めました。

「初めはハンドマッサージをしようと思ってたんです。

でも、それだけで来てくれる人っていないでしょ。

だからネイルをプラスしたらどうかなって思ったんです」

「あぁ、それならシニア女性の爪をきれいにするのっていいんじゃないの」

「はい、それも考えています」

 

きょうYちゃんは、先輩のOさんの奥さんのネイルの施術をしてきました。

わたしもOさんや奥さんに会いたかったので、一緒に出かけました。

Oさんとのお付き合いは43年、奥さんともお会いしていました。

とてもオシャレな奥さんで、わたしは洋服やバックをよくいただきました。

奥さんのお母さんはロシアと日本のハーフ、

クォーターの奥さんも堀の深い美しい方でした。

でも今は84歳、パーキンソン病で寝たきり生活です。

ベットに横たわる奥さんは、全身が小刻みに震えていました。

わたしたちの言葉に軽くうなずいて返事をします。

以前にお会いした時のような普通の会話はできません。

それでも、知り合いがネイルスクールに通っていることを知って、

自分の爪もきれいにしたいと思ったのでしょう。

Yちゃんはひとつひとつの作業をゆっくりと、

そして、ていねいに説明しながら施術をしていました。

 

わたしは隣の部屋でOさんと話をしていると、

「はい、終わりました」

しばらく時間があいて、

「お支払いはおいくらかしら?」

「やだー、わたしがしたくて来たんですから」

わたしは奥さんがしゃべったことがうれしくて、Oさんに伝えました。

耳の遠いOさんには聞こえていなかったようでした。

奥さんの部屋から戻ってきたYちゃんが言いました。

「腕を伸ばして爪を見ていましたよ」

 

Oさんが言うには、日によって幻覚や幻聴が現れるという奥さん。

でも、きょうは淡いピンクの指先を見つめていた、

昔のままオシャレの好きな奥さんでした。

高齢者の女性がメイクやネイル、ヘアセットなどの外的なことがきっかけに、

心も一緒にオシャレに、そして明るくなることは多いと思います。

いろいろなことを少し節約して、

オシャレのために時間とお金を使うのも、たまにはいいでしょうね。

近い将来Yちゃんが高齢女性の手や爪を、

そして心も美しくしてくれること期待しています。

 

ちょっとサーモンピンク、きょうのネイルカラーに似ています。

 

 


はしゃいでます。

2021-04-09 23:54:48 | 日記

 

きょうメガネができました。

右目の白内障手術が終わって、

両目とも0.2の視力の裸眼で過ごした10日間は、

とても不便な毎日でした。

極度の近視でしたが、いつもコンタクトレンズやメガネで矯正していたので、

よく見えないという経験は、あまりありませんでした。

テレビは1mぐらい近づかないと見えない、

フローリングの床のゴミやホコリも見えない、

夜道の犬散歩は見えづらくて怖かった・・・などなど、

だから、ほとんど何もせずにソファに座って、スマホで動画を見て過ごしました。

 

でも退屈で仕方なくて、バスに乗って4ヶ月ぶりに整体マッサージと、

その近くの大きなスーパーへ出かけました。

整体師さんとのおしゃべりは楽しいです。

右足の太ももとすねの筋肉が、

つりそうな感じが続いていたのを伝えると、

「そうですね。家にいて動かないのでそうなったのでしょうね。

体を動かさなくても深呼吸をするといいですよ。

でも、少しでいいから体を動かしてください」

「はい」

と、いつも返事のいいわたしです。

 

そして、大きなスーパーで買い物に行きました。

スーパーまでの道は普通に歩けましたが、

一旦スーパーへ入ると案内板が見えない、

たくさんの種類の中から買いたいものを、

ひとつひとつ手に取って見ながら選ぶのは一苦労でした。

結局、何も買わずにバスに乗って帰ってきました。

必要なものは近くの小さなスーパーで、

よく見なくても分かるものだけを買いました。

 

きょう、できたてのメガネをかけると、すばらしくよく見えました💗

まるで目からウロコが落ちた感じ(?)です。

こんなにうれしかったのは久しぶり、心がとってもウキウキしました。

あー、これで出かけられるー💗

Oさんの奥さんのお見舞い、Eちゃんとランチ、

Kちゃんと立ち食い焼肉ランチ、

元職場の2人にもランチのLINE送りました。

それに、6年ぶりにパーマもかけようと思います。

・・・ちょっとはしゃぎ過ぎかな💦

 

繁殖力の強い外来種のナガミヒナゲシ。

でも、花言葉は平静、慰め、癒やしです。

 

 


手術のいろいろ。

2021-04-04 21:40:06 | 老化現象・老後準備

 

両目の白内障手術が終わって、5日が経ちました。

わたしは手元に視力を合わせたので、遠くはメガネで見るようになります。

視力は0.2になりましたが、元々もっと見えない極度の近視だったので、

よく見える気がしますが、遠くへ出かけるのはちょっと怖いです。

いつもなら暗い夜道の犬たちの散歩も大丈夫でしたが、

実際に歩いてみると、暗さで余計に見えずらい・・・。

それで、少し早めの明るいうちに出かけるようにしています。

アドバイスを受けたFちゃんは、近視ではないので、

術前のように遠くに視力を合わせました。

「もう、ふつうよ、前と同じ。手元だけメガネをかける」

と言っていましたが、よく見えないわたしは、

メガネができるまでの10日間を結構不自由に感じています。

 

左目と右目は執刀医が違いました。

左目はいつも診てもらっている先生、右目は初めての先生でした。

左目の先生は黙々と執刀していましたが右目の先生は、

助手の人にわたしの状態をいろいろと話していました。

「眼軸長は?」

「〇〇mmです」

痛いと言うわたしに、

「もうすぐ終わるからね」

「痛いんですか?」

「そう、近視の人は痛いんだ」

(全部聞こえてるんですけど💦)

ほかにも、顔全体にかぶせるマスクや、目の周りにつけるものを、

患者の痛みなどお構いなしで、グイグイ押し付けて装着するのです。

その雑さ、無神経さ、ちょっと頭に来ました!!

もっと目の前の人間を診なさい!って思います。

ふたりの先生共、40代の男性の医師でした。

 

旅行に行くときは犬たちをホテルに預けていました。

犬たちがいない時間はほんのちょっと。

犬たちの後はわたしも家を出発し、

犬たちを迎えるのは朝起きてすぐでした。

手術で犬たちを預けた計6日間は、ずっとわたしひとりでした。

いつものように、いつも犬たちのいる場所を見てしまう、

ジーク!モナ!とつぶやいてしまう・・・。

今まで犬たちの寂しさは分かっていましたが、

自分の寂しさを分かっていませんでした。

早く帰って来ないかな~とずっと思っていましたが、

帰ってきた2匹は意外に冷静。

喜んで飛び掛かるとばかり思っていたわたしは拍子抜けでした💦

 

この写真をスマホの待ち受け画面にしました。