伯母は来月で94歳になります。
「来月まで頑張りたいけど、
1月はみんなに集まってもらうには寒いでしょう。
だから、少し暖かくなる3月がいいわね」
前回お見舞いに行ったときも同じことを言っていました。
そのときの伯母は食欲が落ちて、水やお茶や牛乳しか喉を通らず、
ベッドから起き上がることができませんでした。
その伯母の様子を見ていて、
願いは叶うことはないだろうと思っていましたが、
その後、伯母はメキメキと回復。
ベッドから起き上がることはできませんが、食事も普通食に戻りました。
昨日訪ねたときは、ベッドで上半身を起こして、
従兄のお嫁さんが持って行った豆大福にかぶりつき、
ミルクコーヒーをガブガブ飲んで、大きなプリンも完食。
大丈夫???って思うほど食べていました。
それだけ食べられる体力があるせいか、表情もはっきりして冗談も連発。
今度の願いは叶うかな・・・。
「さっき言ったこと、お願いしたわね」
と自分の最後のことを、お嫁さんに念押ししていました。
伯母の施設からの帰り従兄の車の中で、
「年賀状はどうした?」とお嫁さん。
「印刷手配しました」
「うちはどうしようかな~。
何かあっても、出したら出したでいいと思うんだけど」
「あの調子なら大丈夫でしょ」
「元気になっちゃったもんな~」
いくら祈っても願っても、旅立ちは思い通りにはいきません。
それでも願わずにいられない。
人間は最後の最後まで段取りを、つけたいものなのでしょうか。
まとめ役が多かった伯母ならなおさらだと思います。
伯母の願った最後になるように、わたしも祈ることにします。