五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

生徒教職員のための講話を聞く

2012-11-04 04:10:15 | 五高の歴史

昭和十八年一月の週末の土・日は相変わらずの研修、道場行きである。一月二十三日には熊本県内政部長、大分高商校長来場があっていることは生徒教職員のための講話のためと思われる。その話を聞くため五高生徒主事、会計課書記も出席のため来場している。

一月二十三日 (土) 晴
二時九分竜田口発文二乙十三名 藤井、飯島、両教授 車中にて南熊本より乗車せる四名、及び河瀬教授を加う。四時二十分道場着、国旗掲揚、但し途中ワイヤー切断、拝礼、清掃、入浴、五六名入りたるのみ、火鉢をかこみ雑談、火鉢三ツ、
熊本県内政部長、竹原教授、池田(幸)教授、来場、内政部長は先輩にして土産とし蜜柑五・六貫持参さる。大分高商校長、生徒主事来場、本校会計課書記亦来場す。後生徒一名遅れて来る。七時参禅、食事、
それより内政部長の人口政策に対する講話あり、我持参の菓子、土産として戴ける蜜柑にて歓談、十一時二十分坐禅、十二時就寝す。寒さのためフトンは全て動因す。

一月二十四日 (日) 晴
六時半起床、清掃、拝礼、国旗掲げ東方遙拝、体操、坐禅、中半飯島教授より、「十二時法話」に於ける座禅中の注意、食事中の注意等お話あり。七時半朝食、玄米粥食、来客退場、火鉢を囲み一つは飯島教授、一つは池田教授、一つは生徒のみおのおの集まり談ず、十時四十分より道場上口の道の修理、十一時四十五分中止、一部は昨日きれし国旗のワイヤー修理。一時出発