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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

高ボッチ高原の「ホザキシモツケ」について

2003-10-01 | 高ボッチ高原・鉢伏山
高ボッチ高原の「ホザキシモツケ」について

2003年7月、高ボッチ高原で「ホザキシモツケ」を見つけました。
「シモツケ」にしてはおかしな咲き方をしているとなんとなく思い写真に撮ってきました。
後日調べたら、絶滅危惧種に登録されている「ホザキシモツケ」なのではないかなと思い、oNLINE植物アルバムの同定に関する画像掲示板に投稿しました。
同掲示板の中で大場富士夫・yamamoto様両氏より色々コメントをいただき、「ホザキシモツケ」なのではという結論に自分なりに達しました。
「ホザキシモツケ」は本州では長野県の霧ケ峰、栃木県日光の戦場ヶ原のみの生息確認となっています。
「ホザキシモツケ」を調べている中で、「長野県版レッドデータブック」の存在を知り注文の仕方を電話で尋ねた中で「ホザキシモツケ」のことに触れました。
その後、長野県自然保護研究所 主任研究員の方から連絡が入り、現地確認ということになりました。
2003年10月1日長野県自然保護研究所の主任研究員の方を現地へご案内し、確認をしていただいたところ「ホザキシモツケ」ということになりました。
当日は私が発見した場所のすぐそばに新たに100株程の群生も見つかりました。
人工的に植栽されたものでなければ「ホザキシモツケ」の新産地となります。
新産地になれば高ボッチ高原・鉢伏山の自然の懐の深さを私なりに再確認出来ると思っています。

≪2003/10/1記≫



10月6日、高ボッチ高原の「ホザキシモツケ」は塩尻市在住の方が植えて増やしたとのことですということで、主任研究員の方からメールをいただきました。
ただ、10月1日の観察では野生状態でふえている様子が見られました。環境が合っていたのではないかと思います。
高ボッチ高原は「花壇」ではありません。
国定公園に人為的に新しい植物を植えてしてしまうという行為は許されることではないと思います。
「ホザキシモツケ」の近辺には、ミツバツツジ・ドウダンツツジ等もありますが全て植栽されたものかもしれません。
高ボッチ高原で観察されるものは全て疑いの目を持って観察をしなければなりませんし、全て疑いの目を持って見られる事となります。
今後、このような事が無いように願っています。

≪2003/10/6記≫



≪高ボッチ高原で咲く穂咲下野≫


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