透析人間ベム!不当解雇をぶっ飛ばせ!

透析人間ベムへ続く道が突然不当解雇の道に迷い込んでしまいました。これは過酷な運命過ぎます。

嘘発見器

2013-08-31 11:17:05 | 刑事事件
あれから相棒?の部長からさっぱり応答がありません。
失業保険の仮払い入金が2度入りいよいよ収入がなくなります。
女房のパートの職場もあまり居心地がよさそうにありません。
忘れていた厳つい声の暴対刑事の声で再びY署の個室です。
「今日は尋問の前にポリグラフを受けてもらいたいんや」
「嘘発見器でしょ?」
「そうとも言うなあ。もちろん任意だから」
いったいどういう流れになっているのだろうか。
専門家の担当が現れて練習をしてから本番に。
嘘発見器が済むとまた分厚い資料を持って暴対刑事が現れます。
「どうでした?」
「・・・・。登記をしたという司法書士を呼んでみた。それはあんたの意見だったからな。その時にあの鞄検査をした。3つも札束が出てきた。顔色が変わったね」
何かを言おうとしているようです。
「登記の依頼を受けてとの答えなので、登記書類を見せてくれと言ったらガタガタ震えだした」
「札束の附箋は?」
「信用組合だったな」
それで本社が引き出したお金だと想像がついいた。
ところが調書は印鑑の引き渡し時期だけの再確認で終わった。
あの司法書士は気が弱いから何かを話したに違いない。
警察は何を考えているのだろう。

内部抗争

2013-08-31 11:16:27 | 透析
部長からの連絡は途絶えたままで日にちだけが過ぎます。
一人っきりの一般裁判になるということで、もう一度労働審判の書面の見直しをしています。
本当に労働審判を選択してよかったのだろうかと反省の念が湧きます。
「今手が空いてますか?」
ホテルの社長からの携帯です。
「労働審判から一般裁判になりました。部長だけが和解になりました」
「やはり。昨日午前中に本社の社長に呼ばれて社長室に行きました。解任ですよ」
「何か条件が出たのですか?」
「向こうの用意した詫び状にサインをしたらと言われましたが、この社長は信用できません。そしたらあっさりと解任です。ものの10分で終わりです。会社の借り入れの10億の損害賠償をすると言われました。出来レースですね。それより社長室を出たところでばったり部長と会いましたよ」
「社長と会う予定?」
「いえ、あの不動産部長と別室で話していたようです。これは今私の代わりにホテルを管理している元専務に聞いたのですが、彼は総務課長に誘われて運送会社の社長を専務に押して不動産部長と揉みあっているようですよ」
「部長は不動産部長に甘い話を入れられた?」
「かもしれません。私は今回で人が信じれなくなりましたからね」
まだ後釜の専務が決まらなくて内部抗争が続いているようです。
相変わらず総務課長は間に入ってこそこそしているようです。

予想外の和解

2013-08-30 07:43:34 | 不当解雇
女房のパートが決まって今日から出勤です。
「本当にいつになったら裁判は解決するの?」
「やはり予想通り労働審判では決着がつかなかった。腎不全と膀胱がんの副作用のある状態では就職どころではないし…」
最近ネットで仮払い訴訟を調べています。
まだ実際に行うレベルのところまで来ていません。
先ほどから相棒の部長の携帯を鳴らしていますが反応がありません。
この時間は労働審判の彼だけの法廷があり弁護士とともに出ているはずです。
前回では会社は和解の気は全くないとのことでした。
仕方がないので弁護士に携帯を鳴らします。
やはり携帯に出てきません。
6時になり弁護士から連絡が入ります。
「何度か電話いただいたようですね。次の法廷が入っていましてね。彼は和解になりましたよ」
「和解?」
予想外です。
「総務課長も同席していたのですか?」
「いえ、和解については裁判官が直接社長と電話で話をしたのです。どういう話し合いになったのか分かりませんが、裁判官から100万という数字が提示されました」
30万というのが精一杯の数字だろうと弁護士が言っていたが・・・。
「彼に受けるよというと頷きましたので和解に応じました」
何か狐に抓まれたような気持ちです。
部長からその日は携帯が入りませんでした。


証言依頼

2013-08-27 11:34:24 | 刑事訴訟
今日はシニアNPOの職業訓練の後、ホテルの社長と刑事訴訟の担当弁護士に呼ばれています。
「社長は?」
「息子と同じ起訴猶予です。こちらの自白も怪しいとみられているようです」
二人でしばしの雑談を交わしていると、弁護士が分厚い訴訟資料を抱えて入ってきます。
「どうもこの事件について警察の中で判断が分かれているようです。身内同士の覇権争いとみられています。確かに形式的には不正な手続きで株式の移動がされているのは認められていますが、元々は被告も原告も暗黙の上に進められてきたのではないかと最終的に検察は判断したようです」
「これで終わりと考えても?」
ホテルの社長が疲労した表情で尋ねます。彼も20日間拘留されています。
「だが専務の証言が重たい真実として残っています。被告の主張は了解の上に進めてきたことの一点張りです。だから株主総会は開かれていないもののそれは商習慣で株式の登記手続き等は会社の実印が押されて適正に行われていると反論しています。社長はどう思います?」
「これは調書に書かれていますが、元々親父の管理会社から受けた時点で、私は二つの組織の板挟みの状態でした。だから本社から回されてきた書類には考えることなく判を押してきました。とくに問題ある書類とは思えませんでした」
「だが専務が出向してきて訴状が送られてきて、今までの暗黙の了解上で書類を流せなくなってきたと見ています。すべて書類は専務の目を通ります。こちらが調べた範囲では乗っ取りの主要な書類は本社が会社の印鑑を引き上げた段階で急に増えています」
「本社は6月の後半と総務課長が証言していますが、ホテルの社長は4月の後半と2か月の開きがあります。ここは曖昧になったままですが、これは重要だという気がしています。どちらも確固とした証拠がありません。でも専務は」
「これは警察でも話題になりました。それで自分なり調べてみました。会社が印鑑の引き上げを言い出したのは、家賃の延滞が出始めてから少ししてから、この幹部会議の議事録で印鑑回収の準備とある5月の初めで、銀行印などから5月中に預かっています。でも本社の引き渡しは実印が揃った6月5日に部長に本社の経理課長に渡している」
「そこを証言いただけませんか?」

起訴猶予

2013-08-27 11:34:06 | 刑事事件
今日は内科は予約時間を大幅に上回った大混雑です。
さなかに携帯のバイブレターが鳴ってまた警察からかと画面を覗きこみます。
刑事訴訟の担当弁護士です。
「今よろしいか?」
「はい。息子の拘留の件ですか?」
「そうです。やはり言われていたように息子は表面的な作業者で20日間黙秘を通したようです」
「それでどういう結果に?」
話している内容が内容だけに待合室から廊下に出ます。
「起訴猶予です」
「起訴猶予ってどういう意味ですか?」
「起訴猶予は起訴しないと云うことです。その理由はさまざまありますが、軽微な犯罪。被害者と和解が成立している。反省している。等々です。本来、検察官は独自の判断で起訴ができ、又は、不起訴とすることができるようになっています。この場合息子が作業したことは事実ですが、彼が会社の乗っ取りを意識して行った行為と見ないということです」
「ではこれから?」
「誰が乗っ取りを意識してこの作業を命じたかという判断になると思います。被告の一人ホテルの社長は自白しているから本社の社長を調べたいところですが、息子はとくに父親からのみ作業を命じられたと言っていないのです」
「つまり社内の同意があったと言っているわけですね?」
その後診断の呼び出しに携帯を切りました。何ともあっけない逮捕、拘留です。
診察ではクレアチニンがまた6.83という踏ん張りでもう少し入院は先延ばしです。