みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

雪音の徒然声 デューンその5

2014-09-10 21:02:31 | 日記
「でも流れ星になったら・・・。」
雲はとても言いにくそうに呟きました。
「二度と空には戻れないし、その、体が燃え尽きて死んでしまうかも知れないんだ・・・。」
「死ぬ?」
デューンは雲が旅立ってから、ずっと考えていました。
お月様は変わらず綺麗に輝いていました。

とうとうデューンは決心しました。
やっぱりお月様の側に行きたかったのです。
会いに行く代償が命なんてあまりに大きいような気もします。でもデューンの頭の中にあるのはただ、お月様だけでした。
デューンは身体中に力を込めて、今までで一番強く輝きお月暖かな光を見つめました。
身体が熱くなってクラクラしはじめると、デューンはだんだん身体が重たくなっていくのか分かりました。そして、パチっと小さな音が響くとデューンは下に向かって落ち始めました。
「ああ、お月様、あたしの姿が見えますか?あなたに会うためにこうして落ちて来ました。あなたの光はとても優しいから・・・。」

続く~


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