ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第13回・笑福亭鶴二独演会

2010-11-07 21:42:38 | 笑福亭鶴二

第13回・笑福亭鶴二独演会


写真はすべて、Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載、主催者の許可を得ています。


補助席まで、でて、大入り満席の会場。


一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ」

鶴二兄さんは、笑福亭の次代を担う方であり、それでいて下の者には優しく、
私たちの憧れの存在ですと・・・・・これぐらい誉めておくとあとでたっぷり
お酒をいただけそうで・・・誉めることから、「普請ほめ」へ。

牛ほめでまで往かず、普請ほめで終わるが、どんどんサゲにむかって、
客席の笑いが、大きくなっていく。噺自体の、おもしろさがにじみ出る、
好青年の呂竹さんの落語に、またまた、はまってしまう。

サゲは、「うち息子が会社で、帳簿に穴をあけてしもうたらしい」
「それやったら、そこにも、あきばはんのお札、貼っときなはれ。」と、
新しい、スタイル。・・・・・すべてのことに、気づかいのできる呂竹さん、
落語は、最後には、その人なりが落語にでるので、じっくりと
安心して眺めることのできる噺家さんの一人です。



二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

待ってましたの声とともに、鶴二さんの登場。

鶴二さんが、高座に上がるなり、いつもながら、二人のファンの方が
舞台の袖まで来て、ご祝儀を手渡しされ、独演会がはじまる。

今年で、13回目の独演会ですが、来年は芸能生活25周年、会場も国立文楽劇場で
、ここのキャパの2.5倍の大きさで、満員になるのか今から心配ですと、
今日お越しのお客様は、是非、一名ずつ、お連れさんを連れてお越しくださいますよう
お願いします・・・と。

噺は「野ざらし」、私は、鶴二さんの野ざらし、好きですな。
明るくて、楽しくて、こんな奴、おらんと思いながら、
やることなすこと、おもしろくて、釣り人ではないですが、
釣りはいつでもできます。こんなんめったに見れまへんで」と・・・・
そんな気にさせる・・鶴二さんの、「野ざらし」でおます。




三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・「化け物使い」

瓶吾さん、鶴二兄さんの人柄の良さと、師匠の鶴瓶さんとの、
少しオトボケのエピソードを披露。

噺は、「化物使い」、瓶吾さんの化物、一つ目小僧、三つ目入道、のっぺらぼう、
すべてがかわいい・・・。私も、執念、怨念で、でてくる幽霊は怖いですが、
人を驚かしてやろうとする、シャレででてくる化物は、見てみたい気がする。

本来、人遣いの荒さが強調されるが、瓶吾さんの場合、化物との会話を楽しむと云うか
化物を怖がらない人間に戸惑うのを、楽しんでいる。

でも、三人の化物の実際の台詞がなく、一人語りですすめられるが、
化物が、活き活きと現れる・・落語って、凄いですな。




四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」、

「お母ちゃん、いつも心の中で、大明神と手を合わせてるで」
「ああ、お前、そこに、おったんかいな」・・・と。

そのあと、うどん屋に、燗をつけさし、友達の娘の結婚式の話で、ほろりと。
後半の鶴二さんは、一人酒盛状態で、最高に良い。

あと、三年もすれば、しっとりする噺、「立ちきり線香」あたり、
聞けるんでしょうか。



五、ミヤ蝶美・蝶子・・・・・・・・・・・「漫才」

「てぇい」で、一世を風靡した、おねいさんたちの登場。
当時18才でデビュー、漫才していたのは、5年間。
お互い、結婚したので、、コンビ解散、17年間芸能活動休止していたが、
再び、舞台へ、理由は、二人とも揃って離婚。それから7~10年、
お歳は、50才~か。

蝶美さんは、秋吉久美子似と自らいうように、可愛い。
蝶子さんは、小林幸子似というが、辛うじて面影はあるが、
どちらかと云うと、斉藤陽介さんに酷似。

この頃、生の漫才を聴く機会がないだけに、蝶子さんの歌に
仰向けにこける蝶美さんを見てるだけで、嬉しくなる。

漫才さんとの出会いは、鶴二さんの独演会の楽しみのひとつですな。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」

なぜか、夏の噺を・・喜六、清八のかけあいが楽しく、庶民の夕涼みの光景が目に浮かぶ。

「去っても、きれいな、錨の模様」・・「風に吹かれて、流れんように」
「さっても、汚い、イカリの模様」・・「質においても、流れんように」
粋な、嫁さんですな・・・。

「青菜」の嫁さんといい、「替り目」といい、落語にでてくる嫁さんは、
いちびりのおっさんに、結構つきおうて遊んでくれますな。



それぞれ、においの違う三席、鶴二さん、味わい深く演じきる。

来年は、笑福亭の十八番「らくだ」とか、楽しみでおますな。


第13回・笑福亭鶴二独演会
2010年11月7日(日)午後2:00開演
ワッハ上方5F・ワッハホール

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・「化け物使い」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
中入り
五、ミヤ蝶美・蝶子・・・・・・・・・・・「漫才」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「遊山船」

10-54-232


第14回・笑福亭鶴二独演会
・・・芸能生活25周年・・・・・
は、2011年9月17日(土)夕方開演
国立文楽劇場にて、開催予定。



打ち上げでの、ほっとした鶴二さん。


仲良しの、鶴二さんファンのお顔・・・。


奥の席の、大姉御(失礼)たちと、今回のお世話役の正覚寺の住職と、本こころやさん。

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2 コメント

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鶴二さん最高! (Hiroshi)
2010-11-07 21:00:19
ファンの一人です!(笑)
今日の鶴二さん、最高でした。3席を無事にこなすところは流石!と感じました。来年の25周年に向けて楽しみ増えました!
良かったですな。 (ごまめ)
2010-11-07 23:18:13
ファンの二人です。
良かったですな。独演会にベストの状態にもってくるなんて、凄いですな。
来年は、「らくだ」という噂。・・・・・・楽しみですな。

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