ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

たのしい・わるくち ~ 酒井順子

2010-03-12 06:11:45 | 本の少し
わるくちは、言うのも、言われるのも、楽しいものですと。
悪口を分析すれば、他人への悪口とはすなわち、ひがみ、やっかみの
裏返しであったり、自分の位置を確保するための手段だったり、
つまり、自分の弱さが、他人への悪口になって出てくると・・・。

楽しみながら、酒井順子が書く、道徳本ではなく、悪の教本・・・。

わるくちとして、たくさんの項がありますが、
ごまめとして、思い当たるのを、書くと、

自慢しい、おっちょこっちょい、心配性、嫉妬深い、短気、神経質、優柔不断が
人から言われそうなことか・・・これこそが、心配性で神経質ですな。

それ以外で、言われる筋合いではないと思うのが、
ヤリマン、カマトト、ブス、(あたりまえか、女性ではないのだから)、
負けず嫌い、トウが立つ、慇懃無礼、テレ屋、ぼーっとしている、生理的に嫌い、
不潔、貧乏くさい、東京生まれ、ケチ、ものぐさ、年寄くさい、はすっぱ・・・。
勝手に、他人事と思っているが、案外陰で言われていたりして・・・。

まあ、あの人が、あんなこと言うてたで、あんな事してたで、
先日の、猫忠の友達のご注進も、嫉妬からのわるくちか。
でも、本人の女房に言うてしもたら、わるくちやなしに、告げ口ですな。

まあ、気心してた仲間で、あれやこれや、人のうわさを言うのは楽しいものでんな。
でも、自分がいない時は、逆に、噂の餌食になっているのを覚悟しなければあきまへんな。
でも、内容はともあれ、話題にあがることは、うれしおますけれど。

我が心の、思い当るいやな部分が、ちらちら、垣間見れる本でおます。



たのしい・わるくち (文春文庫)
酒井 順子
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る





にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鶴二さん・二席~新・丸八寄席 | トップ | 太融寺・こごろうの会  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の少し」カテゴリの最新記事