ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

センセイの書斎~内澤旬子

2013-01-08 05:46:57 | 本の少し
センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆

今読んでいるのが、この内澤旬子さんの「身体のいいなり」。
先週金曜日に、本屋で表紙のイラストに惚れて、買ったのが
同じ内澤旬子さんのこの「センセイの書斎」、
ゴルフの赤帽のごとく、抜かしていっきに読了。

一番最初の訪問者、林望さんのところで、この企画の趣旨を作者が書いておられるので
書き写すと・・・・・、

「人の家の冷蔵庫を覗くのは面白い。なかに入っているもの、常備されているものから
その人のふだんの暮らしぶりがリアルに伝わるからだ。あんまりお行儀のいい趣味とは
いえないけれども。書庫を見るのも同じで、その人の脳の知的暮らしぶりを窺うことが
できる。まして作家の書庫ともなると、作家の舞台裏、着想の秘密がいっぱい詰まって
いそうだ、ひょっとしたら秘密のかけらくらいもらえるかもしれない。そんな気持ちで
書庫を訪ね回ることにした。」
・・・と。

31の、センセイと呼ばれる方の書斎と古書店を、探訪・・・それも筆者の細密なイラストと共に・・。
でもこのまえあった「作家の本棚」とはちょっと違う。

今回のセンセイ方は、大量の資料を駆使して書かれる作家、評論家に書誌学者、
解剖学者に、翻訳家、編集者に、児童文学者、国語学者、映画評論家、フランス文学者、
言語学者に建築家・・・凄い、皆さん何かを書いたり、創りだす為の資料としての読まれた本
そして資料としておいてあるその多さには・・驚く。

その分野にかけては、日本一といえるぐらいの、ミニ図書館ばりの
本棚というより、皆さん書庫をお持ち・・・。

作家の方は、ご自分の頭をリラックスさせ、アイデアを生むための本であるが、
学者となれば、テーマに沿ってどんどん分野が拡がり、
事実を事実ととらえればとらえるほど、深耕していく。

総体的に女性の方は、男性ほど蒐集癖がないようで、
手元に置いておられる本も少なめで、書斎もシンプルでスッキリ。

一番すごいのは、佐高信さんの書斎というより部屋。
足の踏み場がない本と書類と未開封の郵便物で、床が見えない、
机もテーブルも埋もれて、何も見えない・・・隣の部屋は本棚があるらしいが・・。

溢れかえる資料の整理に、テーマ別に、段ボール箱を使う方も多く、
アパレルでいうサンプル室に洋服が所せましと吊られているように
ほんと、本は、資料なんですな。

そんな皆さんの「本が生まれる」職場・探訪でおます。

13-B03


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