ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

京都もみじ狩り(←11月の話です)-前編-

2016-12-21 10:24:28 | 外出&食い意地
ひと月以上遅れで、京都日帰り旅行のレポなど。

S嬢が大阪へお泊まり出張、
彼女のご友人が京都・奈良へお泊まり出張、
それに合わせて、S嬢ご母堂さま、マダムYが京都旅行へ。

というアクティブかつ生産的なみなさまに合流して、
無職のひきこもり主婦も1日ご一緒させていただきました。

私のミッションは、
伊丹からリムジンバスでやってくるというマダムYを京都駅で捕獲するところから。

お昼まではふたりで観光です。

この時期(←11月半ばです)の京都は昔っからどこも激混み。
最近はインバウンドの波も加わってるからそれはもう。
観光するにも京都市内、碁盤の目のなかはできれば避けたい。

考えた末、山科に向かいました。
いちおう市内ですけれど、
ちょっと不便だから人も少なく、穴場といえるでしょう。
11月半ばって市内の紅葉には少し早いんだけど、
山科なら寒いからいい感じで色づいてるんじゃない?


(向かったのは毘沙門堂、人影まばら)

さすがにすいてます。


(立派なお門)

ゆっくり静かに散策することができました。


(予想的中。ここがいちばん美しかった。)

帰りのタクシーで運転手さんに教えてもらったところ、
ハイシーズンは市内中心地と同じくらいに混むらしい。
なかなかいいタイミングで訪れることができました。

ではその中心地へ移動しましょう。

祇園へ。


(インバウンド対策看板かと…以前はなかったし)

インバウンドの方々、やっぱり多いです。
確かに彼らの仰天所業は色々聞きます。
本物の舞妓さんや芸妓さんをみつけては写真を撮りまくり、
振り返ってほしくてアイスクリームを持ったままの手でトントン肩を叩くとか、
尾行した勢いでお座敷までくっついていっちゃう、とかね。

ふらっと行けた身近な京都、
外国の観光地みたいになっちゃったなあ。


(エルメス祇園店。店内も和洋折衷がいい感じでした)

そろそろ待ち合わせ時間。
お昼ごはんのお店へ。


(八坂さんのすぐお隣、『柚子屋旅館』さん)

ここでお仕事の終わったS嬢とご友人と合流。
ご友人はフランス生まれフランス育ちの京都人、
今は東京でお暮らしです。
ここではアメリさんとしておきましょう。

アメリさんはご自分のことを「あたくし」とおっしゃるお嬢さま。
そんな一人称を使う方を私はデヴィ夫人か岸朝子さんくらいしか知りません。
フランス仕込みの日本語だから古風なのか?
なんだか浮世離れしたところがありました。
そういえばS嬢ご母堂、有閑マダムYも相当に不思議な感覚をお持ち。
このメンバーでいると、
庶民感覚のつもりの私がズレてるのか、だんだんわからなくなってきます。


柚子屋さんのお昼ごはんはいつ来ても心が華やぎます。
「わあ」ってなるのです。
赤いお皿にチマチマ盛り付けられた季節感あふれるお料理の数々、
そして、ゆずの香りの芳しい鯛のお雑炊。


(写真を撮ってないのでHPより拝借。
私たちのお膳は真っ赤に色づいた紅葉が添えられていました)


(こちらも拝借写真。
この切込みのいっぱい入ったゆずをぎゅぎゅーっと潰して、
香り高い果汁たっぷりでいただくお雑炊は最高!)

食後は嵐山へ。


(左からマダムY、S嬢、アメリさん。
人目をひくご一行を尾行する関西のおばちゃん)

途中、S嬢とアメリさんのガールズトークに耳を澄ませる関西のおばちゃん。

「◯◯はあの彼とどうなったの?」
「同棲するらしいよ。そのご挨拶に行くって」

近頃は彼と同棲するのに親御さんにご挨拶に行くのか!?

「△△の彼は?」
「ああ、あのナイジェリアの?」

彼がアフリカンなのか!?

他人さまのことより君たちふたりはどうなんだ?
と、余計なお世話の関西のおばちゃん。

「アメリはどうなのよ?」

どうなのよ?

「うーん、もう幼なじみにもらってもらおうかな」
「あの幼なじみの彼?」
「そう、エリック(←仮名です)。
家族ぐるみのおつきあいで気心知れてるし」

エリック!(←仮名です)
さすがフランス育ち!
フランス人との交際をこんなにさらっと報告!

そこに大きく反応してしまうドメスティックな関西のおばちゃん。

やぱ、私とは半端なく世界が違います。


「いってみたいカフェがあるんだよね」

S嬢のひとことで一行は『ホテル翠嵐』のカフェへ。


(渡月橋を眺めながら)


(こんなところにホテルができていたなんて。
京都はホテルもマンションも建設ラッシュ)

桂川の流れを眺めながら、優雅にお茶を。


晩ごはんまでにはまだちょっと時間がありますね。

後編へ続きます。


ご覧いただきありがとうございました。

所用で奈良へ

2016-12-19 11:01:36 | 外出&食い意地
いま、所用で奈良に来ています。

バスで移動中。

車内、半分以上が外国の方々。
いつからこんなになったんでしょう。
インバウンド、すごいなあ。



車窓から生中継。


(外国からのお客さまにつきまとう鹿さん)


(一緒に横断歩道を渡る鹿さん)

東大寺大仏殿前を通過中です。


ご覧いただきありがとうございました。

ローストビーフなんぞを

2016-12-17 09:42:38 | おうちで食い意地
わが家のメイン料理はほとんどサカナ。

でも「お肉を食べているお年寄りは元気」ってよく聞くし、実際そうみたい。
そろそろ老後のことを真剣に考えなきゃいけない中高年ふたり、
いただく命に感謝して、
もう少し積極的にお肉を食べようと思います。

ということで今日はローストビーフ。

赤身の和牛が半額だったので。

【材料】
牛肉カタマリ
塩、コショウ、お好みでローズマリーなど。

つけあわせは今回はベイクドポテトとレタス。

【作り方】
1.お肉に塩コショウ、ローズマリーをすりすりして冷蔵庫で半日。
2.中までしっかり常温に戻して(←ここ重要)、表面のすべての面をソテーする。

(このフライパンはあとで使うので洗いませんように)
3.ジップロックに入れ、できるだけ空気を抜いてぴちっと閉める。
4.保温性の高い厚手のお鍋にお湯を沸かし、60℃でストップ。

5.3.を入れてフタをして1時間くらい。
心配ならもっと長くしても大丈夫。
お肉が大きかったらお湯が冷めるので、途中でお鍋を温め直してください。
6.5.の合間にポテトを焼きましょう。
よく洗って芽のところを取り除きます。
細かく切込みを入れ、オリーブオイルをかけて、塩コショウ、お好みのハーブをふりふり。
オーブン予熱250℃、25〜30分くらい。(テキトー)

↑なんかコレって…

↓コレに似てません?


ローストビーフができたら、袋に残った肉汁は先ほどのフライパンに移し、
すりおろし玉ねぎ、赤ワイン、バルサミコ酢、バター、おしょうゆ、塩コショウでソースを作りましょう。(テキトー)


(できあがり。レタスは母の作品。
お肉は赤々してるけどナマじゃないんですよ)


以前、兄が家電メーカーの研究開発室にいた時、
近くには家電を使ってのお料理研究チームがいました。
度重なる試作によると、
牛肉が美味しくなる調理温度は56〜60℃なのだそう。
その温度をキープすると誰でもローストビーフ名人に。
彼女たちに鍛えてもらったおかげで、兄はケーキも焼けます。
当時は私なんかよりずーっと上手でした。

お仏壇に長男作のケーキがお供えされて、
亡き父はさぞや複雑な思いだったことでしょう。


ご覧いただきありがとうございました。

靴2足

2016-12-15 08:45:52 | 物欲
今年は驚くべきことに、年の初めから今にいたるまで、

服を1着も買っていない!

これは自分史上初の快挙!!

(快挙なのか?)


下着や靴下、タイツなんかは買ってますよ。
消耗品ですからね。

でもね、服屋さんの服はひとつも買ってないのです。

やっと私、物欲から解放されたのか?


代わりといってはなんですが、靴を2足買いました。



(はきやすいアシックスのウォーキングシューズ)

愛用のぺったんこパンプスがぱかぱかになってしまって。
バレエシューズみたいなリボンのついたエナメル靴を探していました。

これはエナメルが部分使いなのが残念だけど、
ここのはとにかくはきやすいので。


なんでかレディースのはきやすい靴は、
EEとか、EEEEとか、Eがくどいほどついてる幅広ばっかり。
私はEひとつで十分なんですよ。
だからちまたのはきやすいという触れ込みの靴は、
すぐにぱかぱかになってしまう。
そうなると余計に疲れてストレス。

外反母趾になるリスクのない、土踏まずにフィットする、
はき心地の良い細身の靴をどなたか作ってれないものか。

こういうはき口にギャザーの入った靴って、
ギョーザ靴っていっておばさん靴の象徴なんですって。
おばさんだってこんなギャザー、イヤですよ。
だけど、幅広だからギャザーがないとぱかぱかするし、仕方ないじゃん。
世のおばさん、自分の足幅を勘違いしてるんじゃないの?
幅広すぎるからぱかぱかしてギャザーが必要になるんじゃないの?
靴屋のみなさん、細身でしっくりフィットする靴を作って!


もう1足は靴じゃないです、サンダル…つっかけ?


(ビルケンシュトックのボストン、サイズ41、27cm)


これは玄関に「これをはけ!」とセットしました。


シロクマ相方は、海外生活が長かったからか、野生動物だからか、
室内ばきのまま、ささーっと外へ行っちゃうんですよね。

外から帰ってきて、その室内ばきのまま、
またささーっと何事もなかったかのように家の中へ入っちゃう。

純日本人の私には仰天です。

しかも本人にその自覚がないから、

「それ、やめてくださいよ!」って注意しても、

「僕、そんなことしてない!」って。

じゃあ、裏に土のついたそれはなんだ?
なんで廊下やキッチンに土が落ちているんだ?

誰か憑依しているのか?

とりあえず、玄関先にこれをおいておけば、
うまくすればはきかえてくれるんじゃないかという淡い期待。
はき心地抜群だから、室内ばきより歩きやすいですし。

はいてくれないこと、無駄になることも考えて、
スーパーで980円で調達しようかと思ったんですが、
モノがイマイチとわかると一層敬遠されそう。
野生の勘はこんなときめんどくさい。

それで思い切って、ビルケンさんに願いを託しました。
アウトレットで調達したので出費は許せる範囲。

ビルケンさん、不肖のシロクマをどうぞお導きください。


(こちらは通天閣のビリケンさん)


ご覧いただきありがとうございました。

おばあさんになっても

2016-12-13 08:45:01 | 日々の暮らし
先月末から色々あって、色々考えました。

まず兄の新築祝いに、
何年かぶりに母と私たち兄弟全員とそのパートナーがそろいました。

新しい住まいは明るくて、あたたかい、オフホワイトや天然木でまとめた居心地よい空間。
収納もたっぷりで、気の利いた飾り棚があったり。
兄と兄ヨメの建てたお家だなあ。
木の香りが清々しかった。

受験生のおいっこは留守だったけれど、
めいっこが在宅で、試験前だというのに大人たちのおつきあいをしてくれました。

彼女は楽器が得意。
バイオリン、ピアノ、ユーホニウム。

ビバルディの「四季」!
「情熱大陸」!
タイスの瞑想曲!
「てっぱん」のテーマ曲!
「ハンガリアンダンス」!
「恋するフォーチュンクッキー」!
「ラ・フォリア」!

銘々が思いつくままにリクエストする曲を、
笑いながら、ジュークボックスのように次から次へと奏でてくれる。
聴いてる方はもう楽しくて仕方ない。

それが終わるとピアノでアンジェラ・アキさんの弾きがたりを聴かせてくれて。
まるでソロリサイタルでした。


(私が子どもの時に使っていたピアノ。
めいっことともに現役で音を紡げる果報者。
花柄カバーも40年以上前のもの)

彼女自身も、やんや、やんやの喝采を浴びて、(←アルコールの入った観客が複数)
あきれながらもいい気分転換になったみたい。
この先、音楽の道に進むことはないみたいだけれど、
ずっと音楽と一緒に生きていけるっていいなあ。

私の場合、自分からそれを捨てたんですけれどね。

舌ぽう鋭く政治を語り、日本の未来を憂う兄ヨメは出馬しそうな勢いで、
おおらかなのかシニカルなのか微妙な兄のツッコミがあって、
40歳を過ぎてPPAPなんか踊ってる弟はほんとに管理職なのか疑わしく、
茶化しながらも弟ヨメはマメな気遣いをみせて、
喋りだしも飲みだしても止まらないシロクマ相方はクロマグロ体質で、
役としてのボケなのかホンモノなのか、これまた微妙な母はずっとうれしそうで。

兄ヨメの美味しい手料理を食べて、
みんなでにぎやかに歓談して、時間を忘れるくらい楽しいひとときでした。

大勢で集えるのっていいなあ。
一戸建て、いいなあ。

のぞめば犬と暮らせるんだなあ。



その帰りの電車内で、
以前同じ職場で働いていた友人よりメールを受信。
出会ったときは私が入社4年目、彼女が新入社員。
時の流れを感じます。
私の勝手でもう何年も不義理をしていました。

「入院しました。手術します」って。

寝耳に水。
落ち着かない気持ちのまま、次の日にお見舞いへ。

案内された個室には彼女の私物がこれでもか、とたんまり。

これって長くなるってこと?
出られるんだよね?

ずっと連絡を欠いていたことを後悔するも先に立たず。

暗たんたる気持ちに。




でも、

思いのほか顔色がいいんじゃない?


聞くと病気入院が初めてで、大荷物になったもよう。

なんやねん!
こっちの寿命が縮まったわ。


(大好きなお花屋さん『juju』さんのアレンジメント)

手術は無事終わり、その後、彼女は退院しました。

これから何年間も不安を抱えて日々を過ごすことになるのは試練でしょう。

でも、彼女には支えてくれる家族、守るべき家族がある。
芯の強いひとだから、きっと大丈夫。


(退院当日に送ってくださった写真。
お花がまだきれいで、その生命力に驚き。
羊のアリーちゃん、友人をしっかりいやすんやで!)

彼女からの連絡でまたつながったご縁。

お互いおばあさんになっても笑って会えますように。


人生は色々だなあ。

年の瀬に年寄りくさくしみじみした1週間でした。

いやほんと、歳をとると色々あるのですよ。
ここには書けないようなこともいっぱい。
「これだからお年寄りは」とか、
思ってらっしゃるお若いお嬢さん、お坊ちゃんは、
(果たしてそんな方がここを訪れるのだろうか?)
覚悟しておくとよいですよ。
平凡な人生なんて、ないのです。
色々起きるのです。

それもまた楽し。


ご覧いただきありがとうございました。