ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

八ヶ岳登山-後編-

2017-09-01 11:11:26 | ラン&クライム
朝です、朝。

3時半に目が覚めました。

あれ?
3時起床で4時出発ではないの?

「山頂が晴れるのが6時半からの約1時間らしい。
だったら5時からの朝食を食べて行こうと思う」

朝ごはん、食べられました!



(またバッフェでした。朝からホカホカの白いごはんが食べられる幸せ♫)


小雨のような濃いガスで包まれたまま、時間は過ぎていき、
登山者がどんどんチェックアウトしていくのを見送ります。

マメに予報をチェックするものの、
1時間ほどやってくるという晴れ間は、7時、8時と徐々に遅くなっていき…

「ダメだ。これ以上待てない」

6時前、出発。

ザックは山小屋に置いたまま、
レインウェアを着て空身(ザックなし、身ひとつ)で山頂を目指すことに。

本日の行程は、
1赤岳天望荘→赤岳山頂→地蔵尾根→行者小屋→(南沢コースで)→美濃戸→美濃戸口、
と、登頂後は往路と同じルートで出発地点へ帰ります。
違うルートの下山もあるけれど、
2日めの私の体力と技術では無理らしい。


(どよよーん。山頂どころか前をゆくシロクマ相方もかすみますよ)


(この傾斜はどうでしょう!足がすくみます)


(この向こうに頂上がある…ハズ)

頂上が見えてきました!


(ガスに包まれた山頂。それもまたオツ?)

6:35、登頂。



360°の大パノラマを夢見ていたのに、

この幻想的な風景はどうでしょう。



(まるで墓場。立派な墓標ですこと)

こんなに何も見えないんじゃ、長居は無用。
山頂より10分ほど手前にある赤岳頂上山荘にちょいと立ち寄って。


(収容人数300人ですって。こちらはお風呂なし)


さ、下山です。

ザックを預けた赤岳天望荘に戻ってお礼を言って出発。

急な岩場を泣きながら下ります。
岩場は登るより下りる方が怖いです。


(見上げるとこんな感じ)

これでも十分無理だよ。
行きはヨイヨイなのです。

特に濡れた岩は滑りやすいから危ない。

濡れていいのは花と緑だけ。
今日も山の花は美しい。


(キバナシャクナゲ。群落で咲いてました。
ちょっとコーラルピンクが入った花びらがかわいい)


(オヤマノエンドウ。岩のすきまにカーペット状に広がって咲きます)


(チョウノスケソウ。発見者、須川長之助さんの名前がついてます。
チングルマに似てるけどそうじゃないの)


(ピンクがミヤマシオガマ。手前の白いのはハクサンイチゲ。
白い小花はミヤマツメクサ←個体数が少なく珍種らしい)


お花畑も小規模ながらあちこちに見られるんですが、
高山植物ってシャクナゲ以外みんな小さいから、
ガスって写真に撮ると何だかよくわかりません。
その場に立ったものだけが楽しめる景色です。

雲を抜けると行者小屋が見えてきました!

(真ん中にちっちゃく写ってるのがそれ)

9:40、行者小屋到着。

下りてきた赤岳山頂を振り返って見上げます。



晴れとるやないかー!!


(シロさんと木々のうしろにちょっとだけ八ヶ岳)

もののけ姫の住むような森をとおって、

(苔がむしむし)


「何してるのー?」と先を行くシロクマ相方が不思議そうに振り返るので、

(いえね、川の水量の多い真ん中部分にだけかかる橋って、
登山道ならではだなあ、と思って)

じゃぼじゃぼ川に入って橋に登って追いかけます。

ふもとの山小屋でトイレを借りて、

(八ヶ岳牧場の牛乳とやらで一服)

ひたすら歩いて歩いて、
美濃戸口に戻ってきました。

無事下山。

ずっと憧れだった八ヶ岳は、
その人気がよくわかる、
コンパクトながらも表情豊かな山でした。

やっと登りましたよ。
見晴らしのよい日にまた登りたいですね。

ご覧いただきありがとうございました。

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4 コメント

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Unknown (omi)
2017-09-04 15:10:57
ガスで360度、山頂眺めの写真が、ないのが
残念ですが、岩場の多い中の 高山植物は、美しく
ほっとさせてくれますね。

それにしても、山小屋につくづく驚き。
お食事もなかなか、、
宿泊、お幾らぐらいでしょう?

八ヶ岳が、そんなに人気の山と
いうのも知りませんでした。
このレポートで同行させてもらった気持ち:)
omiさんへ (momo@ぽれもも)
2017-09-04 19:26:43
山小屋宿泊料、大部屋は1泊2食9,000円ってなってました。
個室だと12,000円からみたいです。
おかずの煮物はできあいか、下界で作ったものだと思うのですが、それでもありがたいですよ。
おなかが空いてるからなんでも美味しく感じるし。
omiさん、
見てるより経験する方がずっと楽しいですよ。
スキルや体力、年齢に応じて山は選べます。
女性が敬遠するトイレ事情もかなり改善されてます。
私が山に登り始めたここ数年でも変わってきた感じ。
上海の公衆トイレの地獄を経験した後だと、
日本の山小屋のトイレなんて天国です。
Unknown (omi)
2017-09-05 13:22:28
今、私の周りには、山登り始めてどんどん達人になってる友が、何人もいるので、
すごく、刺激ですが
夫は、犬の散歩もやっとの人。

20年若かったらなあ、、。
あっ10年でもいいか。
もののけ姫の森は、こちらにも沢山あります。
トレッキング あたりが、
今の私には、出来ることです。
 momoさんのブログで
擬似体験させてもらってます。
ありがとうございます。

うちの夫は、シロクマには、程遠く
コアラですわ:)


omiさんへ (momo@ぽれもも)
2017-09-13 09:54:44
たくさんの犬に鍛えられているomiさんは、
いつでも登山が始められる体力をお持ちかと。
登山はレベルや体力に合わせて山や行程を選べるのも楽しいです。
ご夫君のコアラさまと一度お出かけを。
ロープウェイやゴンドラで頂上近くまで行ける山があれば、
そこに少し自分の足での行程を足して、より高みへ。
世界が変わりますよ。

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