ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

富士登山-4-

2017-08-20 11:00:07 | ラン&クライム
ひっぱりまくった富士登山レポも最後です。

4時に目が覚めるとご来光を待ちました。
日の出は4:20頃と聞いていました。

外へ出るとM氏がすでにいらっしゃいました。
午前1時くらいから星を眺め、仮眠を挟んで、
仕事をしながら待っていたとおっしゃいます。
私をじゃないですよ、ご来光をですよ。


東の方はあいにくのくもり空。

そこがうっすら赤く染まって…ご来光です。


(「その瞬間」は見られず。残念だけど自然相手ですから)

それでも富士山から見ると、神々しさを感じます。


(5:20、朝陽に照らされ、鏡のように輝く山中湖)

ベテランガイドK・K氏の呼びかけでミーティング開催。

「山頂は寒さが厳しいです。
昨日は低体温でふたり救助されたという情報が入ってきています。
また今朝は20m近い強風です。
この私のカラダでもブワッと浮くような感覚です」

気象条件はかなり厳しい。
そして山頂の山小屋もまだ閉まっている。

静かに聞いていた厳しい表情のK子さん、
今回の登山も仕事なら、リスクを回避するのも彼女の仕事。

K・K氏と相談し、
「この先の登山は断念し、下山します」と判断しました。


カッコいいな。

そうと決まれば、
下山の準備です。

朝食をとって、荷物をまとめ、支度しなければ。

部屋に戻りました。

すーさん、K子さん、私、黙々と身支度。


と、その時、

「よかったらドライヤー使ってくださいね」

と、K子さんが。




は?



え?


えええーーっ!?





くるくるドライヤー、


持ってきたんですか!?




だからそんなにザックが重かったんですやんか!


パソコンは?
重かったのはノートパソコンじゃないの?

「そんなの、置いてきましたよ」

それでドライヤー?

「だって、髪の毛ハネたままだとイヤじゃない」


おいおいおいおいー!


こらこらこらこらー!


K子さんの女子力の高さが、
くるくるドライヤーを捨てさせなかったようです。


6:00、下山スタート。

下山は物資を運ぶブルドーザーも通る道を利用します。


(K子さん、ザックを担ぐ気ゼロ?)

かなりお疲れの様子のK子さんですが、
ヘロヘロになりながらも、
砂ぼこりにまみれながらも、
M氏と今後の仕事のことを真剣な面持ちで詰めてらっしゃるあたり、
相当に熱意のあるデキる方なんだと思いました。


これよりさらに下ると富士山名物『砂走り』。
足を滑らせるように運びます。
風も強いから、砂ぼこりがすごかったです。

くるくるドライヤー、いらんかったと思います。



(白い花は富士山固有種、フジハタザオ)

さようなら、富士山。


ゴールの5合目はもうすぐです。


(見上げると青空。風が強い。
この斜面に鹿が2頭いるのですよ)

10:00、
富士スバルライン五合目に到着。

帰りはあっという間です。

山頂まで登っていたら、
ここに戻ってくるのは16時ごろだったはず。


お土産を買って、休憩して。

登頂できなかったのは残念だけど、
なんだか達成感があって。

すーさん始め、みなさんすがすがしい表情でした。

ここでベテランガイドK・K氏、優しいN氏とお別れ。
ありがとうございました!

星のやさんに戻ります。


(『星のや富士』のレセプション)


お預けした荷物を受け取って、着替えを済ませて、帰り支度完了。
帰りにお昼ごはんに寄ろう、という話に。

星のやスタッフさんに相談。

「何が食べたいですか?」

「登山の後だから何かみずみずしいものがいいんじゃない」

「山梨でしょ?何が美味しいのかな」

「桃でしょ、桃!」

「桃、食べたーい」

いやいや、ランチの話でしょ?


それぞれにお土産まで用意してくださった星のやさんを出て、
T氏とはお別れ。
大変お世話になりました。



(『みずの風』さんで美味しい天そばをいただきました)

つるつるっと疲れたカラダにも優しいお蕎麦。
サクサクの大きなえび天に自家栽培の野菜の天ぷら。

美味しくいただいていると、お店の方が何かお盆にのせてお越しに。

注文、全部きたけれど?



「こちらは星のやさまからです」



桃やー!!



星のやホスピタリティ、すごいわ。


外へ出ると、
今回初めて富士山の姿が全部見えました。


(いつかまた登れるかな?)


M氏にすーさん、K子さんとともに新富士駅まで送っていただき、
解散です。

すーさんにまで「これ美味しいの」とお菓子をいただきました。

お世話になりました。
お元気で!


さあ、神戸へ帰るよ。


(交通費自腹でないのをいいことに、生まれて初めてグリーン車に乗りました)


富士登山、これにて終了。
替え玉ミッション完遂。



帰宅して、
星のやさんからいただいたお土産を広げてみると、


お菓子のほかに…

私が「もったいない」と持ち帰ったお部屋のラベンダーせっけん、
そのフルサイズのせっけんが!


(刺繍入り布袋に入っていたりっぱなせっけん。
左上はお部屋にあったミニサイズ)



…お持ち帰り、チェックされてた?


星のやホスピタリティ、ほんとすごいわ。






さて、
すーさんを富士山に送り出し、
私を替え玉に送り込んだS嬢。

彼女が同じ頃、どこで何をしていたかと申しますと、







コモ湖でバカンスなのでした。


なんやて?



さらにその後は、






スコットランドでウイスキー蒸溜所巡り、

試飲ざんまいだったそうです。


なんやねん、それ。



ご覧いただきありがとうございました。

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2 コメント

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Unknown (omi)
2017-08-22 14:50:51
ええ、頂上まで、いかれなかったのですか。
でも、ガイドプロの方のアドバイスは、
無視するものでは、ありませんね。

ザックなしで、
くるくるカーラーお持ちの方k子さんには、
びっくり。そういう方、知り合いにもいますが、、笑

天ぷらそばと桃の写真が、本当に美味しそう。
omiさんへ (momo@ぽれもも)
2017-08-23 11:57:23
アタックするには気象条件が厳しすぎました。
富士山って7月アタマ、山開き直後の登頂はムツカシイみたいです。
だから日本人が少ないし、静岡側は山開きさえしていません。
すーさんが怪我したり体調を崩されたりしても大変ですし。
K子さんのご判断は賢明だったかと。
仕事のできる方なんだと思います。

くるくるカーラーを捨てられなかったK子さん、
びっくりしたけど憎めないんです。
美人でデキるってイメージとのギャップが楽しい。
いい味出してらっしゃいます。

彼女の重いザックは「なんぼかなら私、持てるかな」くらいに思ってました。
友人のザックとダブルで持って登った経験は私にもあるので。
N氏がそれをやってくれるとは。
ふつうのガイドはそこまでしません。
そんなあたりもふつうの登山ではなかったですね。

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