ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

スーパーサイズ・ミー

2006-01-20 | 映画 さ行
これを見た後、マクドナルドへ行けますか?

2004年 アメリカ ドキュメンタリー
2006年1月17日 VTR
監督・製作・脚本・出演 モーガン・スパーロック

ファストフードを一日3食、一ヶ月間食べ続けたらどうなるか?監督のモーガン・スパーロック自身が実験台になって撮影された。
肥満に悩む二人の若い女性が「肥満になったのはハンバーガーが原因」とマクドナルド社を相手に訴訟を起こしたニュースを聞いて、この映画を製作することを思いついたと言う。

実は私はファストフードが好き。マクドナルドのポテト、油がラードだと知ってぎょっとしているにも関わらず、やはり時々食べてしまう。安くて早くて、お腹が結構いっぱいになって、しかも味が好きならつい食べてしまう。最寄駅の反対側にあるのでまだ助かっているけど、駅からの帰り道に面して出店されたらイチコロだろう。危ないなあ・・・
モーガン監督は30代。菜食主義者の彼女(美人!)がいて、普段は健康的な食生活をしている。事前の健康診断ではどこも悪いところはなく、実年齢より若い肉体の持ち主である。それが、たった一ヶ月で大変な事になってしまったのである。
3人の医師に協力をしてもらっていたが、予想をはるかに上回る体調の悪化によって、実験のドクターストップがかかったのである。体重が増加して、コレステロール値や中性脂肪は増えるだろうとは思ったが、肝臓がやられ、気分が落ち込み、性生活はなしに等しい。実験終了後に元通りになるかどうか・・・とまで言われていた。
「一日3食、マクドナルドで売っているもの意外は食べない。すべてのメニューを一度は食べる。勧められたらスーパーサイズを頼む。」たしかに、こんな生活をする人はいないだろう。しかし、頻繁にマクドナルドに通いながら何年、何十年も暮したら?お母さんのお腹の中から始まって、ほんの小さい子どものうちからインプットされたら?
お誕生日会、ハッピーセット、子どもの遊び場、TVコマーシャル等々、子どもの脳にインプットする作戦は大いに成功している。そしてその罪は重いだろう。
私が中学生の頃にマクドナルドは日本に上陸した。一号店は銀座ど真ん中、4丁目の交差点だった。(今は場所が変わっているが)歩行者天国を食べ歩くのが、お行儀悪いと言われながらもニュースで流される新風物として興味津々だった。そして割りに早く実家の最寄駅にもマクドナルドの店ができた。子どもには高い買い物で(特にシェークなど)なかなか買えなかったが、たまには親にねだって買ってもらったものである。憧れの食べ物だった。紙袋にはなぜかボーイスカウト憲章が書いてあって、それがまた格好よかった。
特別な食べ物だったマクドナルドのハンバーガーが、今では日常的になっている。どんどん日本のアメリカ化が進んでいることを考えると、アメリカ人のファストフード漬けの生活は対岸の火事ではない。私の脳と舌も犯されているし・・・
ただ、映画の内容としてはマクドナルドだけを食べる実験になった事や、コカ・コーラやペプシの罪も深いと思うのに、それには触れず偏りがみられる。日本では牛丼やラーメンなど独特のファストフードもあるので、同じ事にならないと反論されるのがオチだろうし。マクドナルドだけで一ヶ月というセンセーショナルなやり方は分かりやすく、インパクトがあったが、偏った食事に対する警告をしたいという趣旨なら、もっと違うやり方があったかもしれない。しかし、日本にはないスーパーサイズってものすごい量!さすがにこの映画に影響されたのか、マクドナルドではスーパーサイズのキャンペーンはやらなくなったそうである。


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2 コメント

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ファストフードに限らず (でんでん)
2006-01-21 09:48:39
ももママさんこんにちは。

トラックバックありがとうございます。



ファストフード文化のアメリカ、これを追っ駆ける日本。でも根本の食文化が違うので、この映画の捉え方を全て受け入れる事はできませんね。特にあんなにかくさん食べないし(苦笑)。でも自分の食を見直す意味で、一度は観て損はない映画です。あくまで一度だけですけど(笑)(^^ゞ
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とりあえず、食べすぎが悪い (ももママ)
2006-01-22 21:02:28
でんでんさん

そうですね、どんなに欧米化しようとも、根本的に食文化が違うから即日本には適応できないと思います。それに、あんなにたくさん食べたら、何を食べても身体に悪いよね~
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