ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

陽だまりのグラウンド

2006-01-19 | 映画 は行
2001年(2002年公開) アメリカ ヒューマンドラマ、スポーツ
2006年1月17日 VTR
監督 ブライアン・ロビンス
出演 キアヌ・リーヴス(スピード、マトリックス、恋愛適齢期、コンスタンティン)、ダイアン・レイン(トスカーナの休日)

コナー・オニール(キアヌ・リーヴス)は酒とギャンブルに明け暮れ、そのための多大な借金を抱えていた。どうしようもないところまで追い詰められた彼は、証券会社に勤める友人・ジミーに助けを求める。ジミーは毎週500ドルと引き換えに、彼の会社が出資している少年野球チームのコーチを命じた。仕方なく引き受けたコナーだったが、命の危険のさえあるシカゴのスラム街に住んでいる子どもたちが、環境にめげずに生きる姿を見て徐々に態度が変わってくる。学校の教師として子どもたちに関わっていたエリザベス(ダイアン・レイン)とも出会い、リーグ優勝を目指すことになる。そして・・・

物語は単純で、身を持ち崩していた男が野球と子どもと良い女に出会ってまっとうになって行くまでの物語である。しかし、分かってはいるが子どもたちの生き生きとしたしぐさや、劣悪な環境にあっても野球によって支えられているというエピソードに案外乗せられてしまう。週500ドルもらえる少年野球のコーチなんて甘い話がどこに転がっているのかとも思う。しかしジミーは、コナーに立ち直って欲しかったのだろう。そして実際のシカゴのスラム街がこの映画ほどひどいところかどうか分からないが、そこで暮す子どもたちには罪のない事。金目当てだけで子どもなんか苦手だと言っていたコナーだが、子どもたちと関わって行くうちに本気になっていく。子どもたちをピザ屋に連れて行っても払うお金はないし、いちかばちかで賭けをして、(見ているほうはまたギャンブルかと思うのだが)得たお金で本物の野球場に連れていくのだ。サミー・ソーサがホントに出演してる。
生のメジャーの試合を見て勇気百倍になった子どもたちは、ぐんぐん勝ち進む。思わぬ悲劇もないではないが、基本的に物語は予定調和的に進む。
子どもたちに何かしようとしてもまっとうな生活をしてこなかった危うさを、キアヌがうまく出している。エリザベスとの出会いも、年配のシスターを想像していたのに妙齢の美人だったことに戸惑う表情がとても良かった。
ダイアン・レインの落ち着いた魅力もgood。若い頃のキュートな面影を残しながらも、いつの間にか知的な大人を演じられる女優になっていた。
ついつい乗せられて、ついつい泣いてしまった私である。やられた。


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