ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

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ラスト、コーション

2008-04-17 | 映画 や行ら行わ行
日本の占領下の上海を舞台に、若い女スパイの愛の葛藤を描く。過激な性描写は確かに評判どおり。秘密めいて切ない表情のトニー・レオンに新人タン・ウェイの幼顔なのに触れなば落ちん色香がエキゾチック。

2008年(公開) 中国/アメリカ 
2008年4月14日 ワーナーマイカル・シネマ新百合ヶ丘
監督 アン・リー(ブローバック・マウンテン)
出演 トニー・レオン(インファナル・アフェア)、タン・ウェイ、ワン・リーホン
(出演作品などは私が観たものに限る)

1942年、上海は日本軍に占領されていた。ごく普通の女子大学生チアチー(タン・ウェイ)は、友人の誘いで抗日運動に手を染める。熱心に取り組むクァン(ワン・リーホン)に心惹かれ深入り。日本に協力的で祖国を裏切っているイー(トニー・レオン)に色仕掛けで近づくことになる。最初は学生の演劇仲間の無謀な計画だったが、当局の手先となり、本当にイーを暗殺するために文字通り体を張ることになるのだが・・・

タン・ウェイは一万人の候補者から選ばれただけあり、不思議な魅力があります。素顔は幼いほどなのに、高級チャイナドレスに身を包み、物憂い表情でイーを誘うしぐさなどに、滴り落ちる色香が漂う不思議な魅力です。ふっくらとした頬と小さ目の唇にべったりと塗られた口紅が、幼さと秘密めいた大人のあやいうバランスを見せています。
学生の素人演劇集団が仕組んだわなに、当局のスパイも容易に近づけないイーがかかるとは思えないのですが、こんなチアチーがなりきったマイ夫人の不思議な魅力にほれ込んだとしたら、それはそれで分かるような気も・・・。
誰も信じることの出来ないイーにとって、神経を張り詰める毎日だったのでしょう。彼らのブルジョア的な生活は、その恐ろしい刃物の切っ先にぶら下がっていただけなのですから。そんなイーが、命のやり取りをするようにしてチアチーと体を重ねるシーンは、セクシーというより、あまりにアクロバチック。どうしてここまで?と思うほど長いし、少々しつこいのではないかしら?ここまでやってしまうと、違う目的でこの映画を見に来る人もいるのでは?事実、平日の17:50からの上映に行ったけれど、場内にいたのは私のほか5人ほど。全員中年男性だったみたいです。ちょっと気持ち悪かったなあ~。主婦は夕食の支度でダメだし、OLさんは間に合わない時間とはいえ、ここにいる男性諸君は何の職業の人・・・?と疑問に思ってしまったのでした。
トニー・レオンの軍人らしさもありながらも、虚無的で孤独なたたずまいはいかにも魅力的。仕立てのよさそうなスーツも似合っていて、陰のある男はとてもセクシーでした。
高級チャイナドレスでマージャンにふける有閑夫人も質素な素人娘も似合うタン・ウェイは、全身全霊での熱演。学生時代に好きでもない相手で初体験をするシーンは、痛々しかったです。今後が楽しみな女優さんですね。
ワン・リーホンは、別所哲也に似ている?歌手だそうですが、この人も含め、学生の演劇仲間も、この時代にいそうな雰囲気をよく出していました。上海の街がエキゾチックで行ったことがあるはずないのに、懐かしい。
ラスト、コーションは「性欲、戒め」であり、「戒」は中国語で指輪の意味があると後で知りました。ベッドで快楽にふけりながらも、決して油断せず心を開かないイーが、マイ夫人にふと見せた隙。マイ夫人を演じながらも生身の肉体でイーに近づいているうちに、惹かれて行くチアチー。しかし、宝石店で見せた彼女の行動は・・・?絡み合う葛藤が一気に悲劇へと展開する最期。彼女がどういう気持ちだったのか、その表情からは汲み取りきれなかったほど、複雑な思いだったのだと思います。
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せつなさと~ (cyaz)
2008-04-18 12:30:57
ももママさん、TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
男女の機微は深いところにあるのかもしれませんが、特段変化の無いセックスシーンがいるかどうかは別にして前後関係から必要であったことは確かなようです。あの世で結ばれようと約束する最後のアイ・コンタクトが僕には“恋しさとせつなさと心強さと~♪”でした
必要でしたが~ (ももママ)
2008-04-18 14:15:19
そうそう。セックスシーンは確かに必要でした。命のやり取りをするほどのシーンだったですよね。しかし、劇場では「中年男性5人+私」で鑑賞することになったので、ちょっと微妙~でしたね。
完成度の高さ (kossy)
2008-04-18 18:17:20
いい出来の映画でした~
俺にとっては、多分、麻雀の描写が物足りなかったんです。さすがに中国よりも日本でのほうが庶民に浸透した娯楽ですもん♪

違う目的で来ているおじさん達・・・本当はそうじゃないのかもしれないけど、おそるおそる観たりすると、やっぱり態度に表れちゃうかもなぁ~(笑)
麻雀わからず、意味分からず~ (ももママ)
2008-04-19 00:06:26
監督は麻雀のシーンにこだわったとのことですが、麻雀のわからない私には、終始わからず、意味分からず、ちょっと寂しかったです。

レディースデイではなかったし、時間も中途半端だったためか、中年男性5名ほどと一緒に見ることになった私は、居心地がイマイチ悪かったです。整髪料の臭いがきつくて・・・(悲)
こんばんは♪ (ミチ)
2008-04-19 22:20:51
あのような激しい性愛シーンは必要だったとは思うのですが、ちょっとしつこすぎましたよね。
私が見たとき(公開初日)も確かに男性の姿が妙に多かったです(笑)
監督の思いとしては、たとえそういうこと目当てでもいいので、自分の映画に足を運んでもらって何かを感じて欲しいということだったのでしょうか。
麻雀をやりながら駆け引きする夫人たちのシーンは印象に残ってます。
それでも良いから (ももママ)
2008-04-19 22:40:46
>ミチさん
やはり初日から男性が妙に多かったですか~(苦笑)。妙に・・・てとこが可笑しいですが・・・

でも、そうやってでも、足を運んで何かを感じて欲しいかもしれない監督の気持ちは分かりますね。とにかく、映画は映画館に来てもらわないと分からないことがありますから。TVで放映されたときには伝わらない何かが・・・
Unknown (moriyuh)
2008-04-20 12:54:49
こんにちは。
TB&コメントありがとうございました。
私お返し遅くなりすみません。

>ふっくらとした頬と小さ目の唇にべったりと塗られた口紅が、幼さと秘密めいた大人のあやいうバランスを見せています。

そうっか!あの異様なまでに口が強調されるのは、あのアンバランスさなんですよね?

確かに…そそられるのかも?
幼さと、秘密めいた大人のあやうさ。

まぁもうムリですけれど(笑)

私も、とっくにムリですけど・・・ (ももママ)
2008-04-20 23:50:58
>moroyuhさん
ね?そそられるでしょ?幼さの残るお色気むんむん。しかも、異国情緒あふれる街での、秘密めいた人妻との情事なんです。

まぁ、ムリなのは私のほうがずっと上手ですが~。(汗)
リーホン (kimion20002000)
2008-09-23 21:38:50
こんにちは。

>ワン・リーホンは、別所哲也に似ている?歌手だそうですが、

ああ、ちょっとそういう感じがありますね。
彼は、アメリカ育ちなので、逆にクラシカルな中国語をしゃべるらしいのが、選ばれたひとつの理由らしいですね。
そこまで分かるとさらに・・・ (ももママ)
2008-09-24 09:20:32
>彼は、アメリカ育ちなので、逆にクラシカルな中国語をしゃべるらしいのが、

わ~、そこまでわかって聞き分けられると、さらに味わい深いものになったでしょう。英語もですが、「○○なまり」などが聞き分けられる人がうらやましいです。

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