ゲット スマート

コメディでありながらも、本格的アクションのスパイ映画。終始まじめな顔なのに何故かおかしいスティーブ・カレルと、大きいたれ目のアン・ハサウェイがエージェント？ミスマッチな二人が中心に引き起こされる騒動とは？

2008年　アメリカ　コメディ、アクション
2008年10月22日　ワーナーマイカル・シネマズ・新百合ヶ丘
監督　ピーター・シーガル
出演　スティーブ・カレル（エバン・オールマイティ、リトル・ミス・サンシャイン、俺たちニュース・キャスター）、アン・ハサウェイ(プラダを着た悪魔)、アラン・アーキン（リトル・ミス・サンシャイン）、マシ・オカ（HEROS）
（出演作品などは私が観たものに限る）

アメリカの秘密情報機関「コントロール」に勤務するマックスウェル・スマートは、優秀な分析官であるがために、エージェントになる試験にパスしながらも昇進できなかった。しかし、敵組織「カオス」の襲撃で、すべてのエージェントの身元が割れ、その代わりに昇進することになる。相棒は、整形したばかりで敵方に顔が割れていないベテラン「エージェント23」。素人と組むのはいやだと言う彼女だが、相棒を選ぶ余裕などない。二人はどうなる？

アメリカのコメディと言うとウィル・フェレル、ジム・キャリー。もう少し上の年代だとロビン・ウィリアムス、スティーブ・マーティンかな？アメリカのコメディが日本でヒットしないのは、英語を翻訳するところで、面白さが半減するためもありますが、笑いの質がちょっと違うような・・・全体にドタバタが多いんですよね。それに、ウィル・フェレルはちょっとお下品。せりふが少なくて言葉の壁が感じにくいコメディと言えば、イギリスのローワン・アトキンソン。こちらも好きで見に行きます。
しかし、スティーブ・カレルの面白さは上記の誰ともちょっと違うのですよね。下ネタはありますが、下品じゃないしドタバタじゃない。ロビン・ウィリアムスのような、超ハイテンションでもない。エージェントして、それなりのアクションができちゃうし、ダンスも上手に踊れるのは、ミスター・ビーンとは大違い。
まじめな顔してスーツが似合い、銃を構えるまではまるで本物のエージェントみたいなんですよ。しかし、しかし、まじめにやればやるほどおかしなことに！そして、天然だからドジるのに、何故か結果オーライってのが、また笑えるのです。
アン・ハサウェイの甘い顔がエージェント風じゃないのが、また良かったです。
さすが80億をかけただけあって、コメディにはありがちなチャチな作品にはならず、爆発も炎上もカーチェイスもかなり派手。惜しげもなくドカン、ゴーン、ズドーン、バンっとやってくれるところが、景気が良かったです。
1960年代にヒットしたテレビシリーズ「それいけスマート」は、007シリーズのパロディだったそうで、これはそのリメイクとのこと。そう考えると納得です。