一方の茶道も礼法と共通した所があり、立ち居振る舞いだけでなく、道具の使い方に一切の無駄がないことに舌を巻きました
必要最低限の動作でお茶を点てて片付けまでができるよう、手順や位置が決まっており、
その上に「和敬清寂」という4原則、互いに心を開いて楽しみ敬い合い、心と物を清らかに保ち、何事にも落ち着いて対処する…というような心得が求められました
私は2年余り習っただけでしたが学ぶ事が沢山あり、先生のおっしゃることを一回聞いただけでは覚えきれないので、自分と同じような進度の他の生徒さんの練習の様子も黙って見て、手順を暗記することを覚えました
それまでの私は学びに対して受動的でしたが、ちょうど板前志望の人が、厨房の先輩のやり方をこっそり見て真似るように、自分から人を観察し、要所を真似たり参考にする事を知りました