では、12才の時の翠さんが書いた未完の物語 (扁桃 その1286・1287にあり) のコピーの続きを、ヒヅキさんに転記してもらいます
(当時私が啓示を下ろしたものです)
[架空の中世の国のクリスティーヌ王女が好意を持つベルナン・レーマンは、反逆罪で死刑になった公爵の次男であり、交際は許されないが、
彼女は自分の誕生日のパーティーに、彼をひそかに招待する
クリスティーヌがお城の大広間からバルコニーに一人出ると、彼がロープでこっそりバルコニーに上ってきて、出会えた]
ベルナンはクリスティーヌを見ると、安心したようだ。
「ベルナン…来てくれないのかと思ったわ。ごめんなさいね、無理を言って。」
「いいえ、そんなことはありません。お招きいただけて、光栄です。」
クリスティーヌは、“光栄”ということばが妙に気にかかった。
ーー私にはだれでも“光栄です”って言うけれど、何だか…物足らないわ。ベルナンにはこんな形式的なことばは使ってほしくない…ーー。
しかし、彼女はすぐにその考えを打ち消した。
ワルツがきこえてきた。二人は言い合わせたように、おどり始めた。
月はいっそう夜空を明るく照らした。
二つの影がバルコニーで重なったり消えかかったりして、白い床をきわだたせていた。
ワルツの題はわからないが、今のみなさんがきけば、退屈することだろう。しかし、当時では音楽こそ人々の心をなごめるものとしてはやっていた。
クリスティーヌは、半分夢うつつだった。(ステップをまちがえないのが不思議な位だ。) そして、ベルナンに握られている片方の手が熱く、震えているのも分かった。
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