Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

ある講習に参加して(Ⅱ)

2011-02-19 07:40:20 | Weblog

 この講習は一切メモを取らないで、講師とのやり取りで始まった。2人の講師は40代と思える男女で、2人とも大きな声で説得力がある話をする。男性は長身の方でスーツ姿が似合うダンディーの人で、女性は可愛いい顔をしていて、均整の取れた美形の人であった。 最初は女性が話し出し、それをホローする形で男性が少し話す、そんなことで進んでいった。 思うに女性が主講師で、男性は先輩講師として、あまり話さないが女性講師が困ったようなとき話した。主導するのは女性講師でARAさんと言った。 この女性は大きく抑揚のある声で話し始めた。私は最初カルト宗教的説法ではないかと身構えて聞いていたが、その誤解は直ぐ解けていった。

 メモしないので正確にはわからないが、話の中で、「自分を変えることは、あたかも自転車に乗れない子供がある一瞬に乗れるようになるように理解出来るようになること」 それに「タマネギのように皮一枚ずつ剥し、その芯を考えさせる内容であること」そして「これは自分を探求する研修であること」を話していった。この研修は3時間を単位としてテーマを解説し、それを隣りの人と話し合い自分の考えを纏めていく。そして30分の休憩の間も考えて、次の時間で挙手し皆の前で発表することになる。そのような形で進んでいくが、最初の頃は、自分のことには極力触れず、友人とか、組織の人間関係等で誤魔化そうとしていた。しかしそれを掘り下げていくと、自分の核となる身内との関わりをテーマにしないと、見透かされている感覚になる。誤魔化そうとしている自分が分かってきた。

 最初に聞かれたことは、ここに来た目的であった。「私の近くに、行動、言動、相手への配慮等、素晴らしい人がいる。そのような人に一歩でも近づけたいと思ってくることにした」と答えた。 しかしその後講義が進み、過去を未来に引きずっていることをテーマにした話になった。 それは家族の絆に絡む本質的ことであった。 ここでも何とか誤魔化そうとしたがそれが無理であることが分かった。 そして初日の終りに、講師から宿題が出た。明日の朝までに今回このセッションに紹介してくれた人に手紙を書いてください。そして最後の日に紹介者に来てくれないか聞いてきて下さい」こんな事を言われた。

 ホテルに帰り、娘に電話して、3日目のPM7時までに来てほしいことを頼んだ。娘は二つ返事で「行くよ」と答えてくれた。そして私に様子を聞いた。 静岡からであり来てくれないと思っていたので、彼女の変化に驚くと共に涙が出るほど嬉しかった。 それから2時間ほど掛けて「親愛なるYOさんへ」として、今の気持ちを書いた。 概要はこの研修に紹介してくれた娘への感謝と、過去の謝り、そしてこの研修によって変っていく自分を見てほしいことを手紙にしたためた。