Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

ウオーキングに参加して

2007-04-29 20:23:21 | Weblog
 今日は快晴だ。先週の日曜日は雨で中止したウオーキングに妻と行くことにする。昨日瀬名に住む妹に「母を一人にするので、昼間様子を見に来てほしい」旨伝え、9時前家を出る。母は「足が痛いので寝ている」と言って床から出てこない。
 ウオーキングのコースは天竜川東側にある豊田町駅を出着点とした10.2kmの平坦地だ。これはJR東海が「熊野の長藤と香り・芸術・文化の町」を訪ねてと銘打ち主催したものだ。
私もこうした企画には5年ほど前から時々参加している。
 このウオーキングの目玉はやはり熊野の長藤ではあるが、徳川家康が武田信玄との戦で敗走して浜松城に帰るとき、武田軍に追いつかれ命拾いした一言坂戦跡、天竜川池田の渡し等歴史跡が鏤めたコースだ。30年程前浜松に在住したことがあり
この辺は幾度か通ったことがある土地ではあるが、改めて歴史の香りを感じさせられた。
 熊野の長藤は、丁度満開の時期を迎え、1m程に伸びた紫色の房は顔にかかりそうだ。「藤は雨が似合う」とは私の感覚であったが、太陽の光を浴び1面に輝く藤棚もまた格別である。舞台では琴の音に併せ踊りがあり、通りでは山車が繰出されハッピ姿の若い衆が勇ましく声を出している。
人垣は途切れることなく続き、藤の花に驚嘆している。
さぞや夜ともなれば提灯が灯り、ライトアップされた藤花と琴の音に、いにしえの世界にいざなう想いではないだろうか。
 そのような事を考えながら豊田町駅に着いた。
電車は15分間隔で到着するが、ホームには200人近くのリックを背負った人々が待っている。
このウオーキングの参加者は何人か把握出来ないが、相当多くの人が楽しんだことが判る。
 ふと思うに、このような企画は、国鉄時代は考えもしなかったことと思うが、民営化され、誰かの提案によりこのようなことが出来ることになったと聞いた。私にとっても隔世の感だ。今日一日さわやかな気持ちで過ごすことができた。
自然に感謝する。