あの頃は、野良ネコたくさんいたんですよねー。
だから、こんな話も出来ちゃったわけで、、、、
今日も厳しいシャバの掟にしたがい、
凄みをきかす
オレは、ワルクロ…
町内の営みも、この道何年たっただろうか…
「 車にはねられたんじゃないかって… あたし、 心配したのよぉ ~~!!」
「 スンマセン…ちょいと野暮用がありまして… 」
「 クロちゃん♪ いいかげん私と一緒にくらそうよぉ 」
「 ありがたい話ですが… そいつだけは…かんべんして下さい 」
「 …………おくさん … ダッコも… ちっと… 」
「 ……? 」
「 舎弟が見てますんで… ひとつ 」
なんとしても、自由を好み、
けして、家に上がって こない。
自由な猫、ワルクロ…
ワルクロは、数年前から、廃工場を根城にしていた。
近所の奥さんに、毎朝、ご飯をもらい、暮らしを立てていた。
コレが、幼い頃のジョニー…
ある日、ワルクロが連れてきたという。
捨て猫ジョニーのめんどうを見るワルクロ…
野良の世界に… このようなコトも、あるのだろうか…
ジョニーは立派に育った。
ワルクロとともに過ごし、たくさんの事を教わったのだろう。
いつの日か、身体の大きさも、凄みのきいた様子も、
すっかり受け継ぐ、若いジョニー。
ジョニーの成長に満足したからか?…
ワルクロは、姿を消した。
立派に成長した、ジョニーに縄張りをゆずったのだと思う
きっと、どこかで、
仔猫のめんどうを見ていると思いたい。
もみじの知らない話です。
ワルクロと、ジョニー。
天国のにゃんにゃん広場で、楽しく過ごしているコトを願って、
納戸へ収納。