もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「時計じかけのオレンジ」見てきました。

2011-02-01 16:22:35 | お芝居
「時計じかけのオレンジ」 赤坂ACTシアター 2011.1.27 マチネ

今年の初観劇です。。。
小栗旬くん主演の「時計じかけのオレンジ」
オグシュンは、舞台がすごくいいよ!!という評判を聞いてたんで、一度舞台を見たいと思ってました。
で、、、チケットゲット!!

それに、この舞台、さとしさんも出演ですよ。だから、ものすごく期待です。

今回の席は、1階のS列のセンター少し左。。。まあまあな席です。

まず、感想ですが。。。
ダーティだな。前半、休憩前までは、あんまり見てていい気持ちはしない内容でした。
後半になって、物語が転がりだして、けっこう楽しめましたけど。
でも、テンポがよくて、話にはのめりこんでいけましたけどね。
あと、「パンクオペラ」だっけ?そう、銘売ってましたが、あんまりそんな感じしなかったなあ。
パンクだから、バンドが入って、エレキとかガンガン鳴ってたけど・・・
新感線の芝居の方が、よっぽど「パンクオペラ」だなって思っちゃいました。




ここから、ネタバレになります。

このお話は、1962年に発表されたアンソニー・バージェスの本を、河原雅彦さんが演出。
1971年に映画化されたそうで、そのときは、原作とはラストが違うそうです。

あらすじは、、、、(公式ページの抜粋です)

近未来のロンドンの町。小栗旬演じるアレックスを首領とする4人組の少年。暴力・乱闘・レイプ・・・街を席捲するアレックスたち。
作家アレキサンダーに出合ったアレックスたち。アレキサンダーの書いている本のタイトルは「時計じかけのオレンジ」。彼らは作家を痛めつけると、目の前でその妻を殴りつけ強姦する。さらに、金持ちのブルジョワ夫人の家に強盗に押し入り、夫人を殺害してしまう。
しかし、仲間に裏切られたアレックスは、警察の襲撃を受ける。仲間は逃げ、アレックスは逮捕され刑務所送りとなる。

服役中のアレックスだが、新開発の人格矯正法「ルドヴィコ療法」の実験材料となり病院へ引き渡される。その療法は、暴力や性に対し完全に無力な人格を植え付けるというもの。アレックスは注射を打たれ、体はがんじがらめに固定された。そして、目を開けっ放しにさせられ、膨大な残虐描写フィルムを延々と見せられる。以前、アレックスが行って
いたのと同じ行為だったが、それを見ると彼は吐気を覚え苦しむようになる。

実験は成功し、釈放されたアレックスが家に帰ると両親の冷たい仕打ちが待っていた。また、かつての仲間達は今では警官になっていて、アレックスを半殺しの目にあわせた。アレックスは暴力恐怖症になっており、反撃することもできない。血だらけになって倒れた彼を助けたのは、作家アレキサンダーだった。あの事件で妻は死に、彼は心を病み、不自由な体になっていた。アレキサンダーはそうとは知らずアレックスを親切に介抱してやる。しかし、やがてアレクサンダー真相を悟る。自分たちを襲ったのはこの男だ!と。政府攻撃と自らの復讐に燃えるアレキサンダー。アレックスを追い詰め、ついに、彼は苦痛に耐え切れず投身自殺を図った。

アレックスは一命を取り留める。政府は、マスコミ攻撃をかわすため、アレックスを人格矯正以前の人格に戻す治療を施した。すると以前のように、残虐なものに快感を示すアレックス。元に戻った。内務大臣は、彼の生活を保証すると約束する。

時は過ぎて、更生したアレックス。過去の出来事は忘れたのか、普通に女性に愛を語っている・・・



舞台には、両袖に鏡があって、中央にいる人物が両側に映る。だから、オープニングでオグシュンたち4人が出てきたとき、一体何人?って思っちゃいました。
そしてそのあと酒場でのシーンから、暴力シーンが続き、老作家の家の襲撃シーンは、ちょっと目を覆いたくなるようで、嫌でしたね。原作に忠実な感じらしいけど。。。このあたりで、気持ち的には脱落しそうになりました。

役者さんが何役もやっているので、登場人物が多く、頭の中を整理できなかったのも原因かな。
そのわりに、さとしさんはなかなか出てこなくて・・・

さとしさんは、実験を施す博士役ですね。
休憩に入るときに、前説のように、客席に向かってさとしさんが、注意事項などをお話して。。。なかなか斬新。

そして、その休憩中、アレックスがずっと舞台にいて治療を受け続けているという演出は面白かった。
私はトイレに行ったんだけど、一緒に行った友達は、前まで行って近くでオグシュンを見てきたそうな・・・
でも、ほとんどオグシュンは出ずっぱりなのに、休憩中までってね。大変ですよね~

休憩後はうって変わっておとなしくなったアレックス。言葉使いなど、前半とは別人のようで、オグシュンの演技力に感動。今度は暴力を受ける側で、かわいそうに思ってしまった。
アレキサンダーの復讐から逃れるために、投身自殺をしたアレックス。。。

ここで、終了なのかと思ったら、アレックスは生きていた。病院で治療を受けている。
いやいや、びっくり。原作を知らないから、「え?そんなのあり?」って思いましたよ。
で、逆治療で残虐なものを好む性格に戻る?ますます、わからない。

さらに、ラスト・・・・普通の人になってしまっているアレックス。
これでいいんだろうか?という、疑問のまま終了でした。

これって、作者が見る人に問いかけているってこと??
あの暴力や悪事の数々は「若さゆえ」だったと片付けていいわけないと思うんだけど、
それをあえて「若いときは悪さをしても、更生してちゃんと生きているんだから、それでいいじゃないか」と描いて、
見るものに「いや、そうじゃないだろ」って考えさせるのがねらい?

正直、釈然としないですよね。過去の罪は償わなくてもいいのか?
あんな普通の人に変われるのかな?変わっていいのか?

面白かったし、話に引き込まれたけど、最後、、、ちょっと考えちゃいました。
今の、日本でも若者の犯罪とかあるけど、、、それに対する警鐘でもあるんでしょうか?



役者さんは、
まずオグシュン。。。
すごいね。いわば、二つの人格を演じているんですからね。上手いなって思いましたけど、あの衣装にはかなりの違和感を持ちました(笑い)

囚人服に着替えるときは、舞台上で生着替え。お尻も丸見えで、前の方の方はドキドキしたんじゃないでしょうか?
スタイルも抜群にいいですね。手足が長い!!舞台栄えしますね。

いろんな表情を見せられる役者さんですね。舞台でも堂々としてて、かっこよかった。十分に楽しませていただきました。そうそう、スタンドマイクでガンガン歌ってましたよ。最後に。。。オグシュンファンの方は必見です。
それにしても、休憩時間中も一人だけ舞台上に残されて。。。お疲れ様でした!!


そして、私のお目当てのさとしさん
声がね、他の方とは違うよね。すごいいい声で通るし・・・だからセリフも聞きやすい。みんなヘッドセットのマイクをつけているから、ときどき聞き取りにくいときもあるんだけど。
休憩前の説明のときは、お茶目なさとしさん炸裂してました。
もうちょっと出番が多いとよかったけどな~


キムラ緑子さんは、お上手ですよね。老婆や、博士の助手の役など演じわけしてましたが。。。さすがって感じでした。

今回は、オグシュンや高良くんとかの若手を、さとしさんやキムラさん、鋼太郎さんのようなベテランが支えてるんだなって感じでしたね。やっぱり、芸達者なベテランが芝居を締めてくれるというかね。

あ!それと、殿(ホタルノヒカリのね)でなくて、武田真治さん。。。よく舞台に出てるのは知ってたけど、上手い!!すごいなあ。何でめちゃイケやってるのか、いまだ謎。


それ以外もたくさんのキャストの方がいましたが、メイクがかなりすごかったのと、席も遠めだったので、誰が誰かよくわからないことも多く。。。さらに、何役もされるので、頭の中で、ゴチャゴチャになってました。
カテコのときに、後ろのLEDに名前が出るので、あ~あの人か!って、ようやくわかったりね。


会場は立ち見もかなり出てましたね。普通の芝居よりは、若い女性が多く、やっぱりオグシュンや高良くん目当てなんでしょうね。カテコのときはオグシュンははっちゃけてましたけど、3回目のカテコかな?スタンディングオベーションをする方がちらほらでした。。。
ワタシ的には、スタンディングするほどではないかな・・・と、座ってましたけど(笑い)

なかなか面白いお芝居ではありましたが、2回見るほどではないかなって感じでした。でも、役者小栗旬はやっぱりすごいので、また、別の芝居も見て見たいなと思いました。

そうそう、、、、、休憩のときに、「ホタルノヒカリ2」の井崎役の、高橋努さんを見かけました。「ホタル~」のときはそんな大きいと思わなかったのに、背が高くてちょっとびっくりでした。オグシュンと同じ事務所なんですね~
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