もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~」見てきました

2019-12-05 01:49:18 | お芝居
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~」
                            KAAT神奈川芸術劇場 2019.11.17 13:00~

ケラさんの新作・・・KAATは遠いけど、やっぱり見に行きたいと思って、足を運びました。

カフカの遺稿が見つかった?いやいや、もし見つかったらということで書かれた話だそうで。なかなかケラさんらしいです。
出演もなかなか豪華。個人的には音尾さんに注目であります。

話の内容というか、ケラさんの言葉より
「近頃発見されて話題となった、フランツ・カフカの長編小説の遺稿。これをすかさず舞台化しようという企みが、
この度の公演である。困難な上演になるだろう。なにしろ、そんな遺稿なんて見つかってないのだから。
カフカ(1883?1924)は、お馴染みの『変身』をはじめとした数々の短編小説と、『失踪者(アメリカ)』、『審判』、
『城』の3本の未完の長編小説(『審判』は途中が欠落、他の2作は文字通りの未完)を遺し、親友の編集者マックス・ブロートに
「遺稿は全て焼き捨ててほしい」と言い遺して天に旅立った。死因は、当時まだ不治の病だった結核。
マックスは約束を反故にし、焼き捨てるどころか、全集を出版した。ひどい話だが、そのおかげで今、我々はカフカの、
カフカにしか書けない小説を、幾度でも読むことができる。そして、死後100年近くを経ての、新たな長編原稿の発掘。
発掘されてないのだけれど。
発掘されてない以上読めるはずがない。故に私はまだこの小説を未読だ。きっと前例に漏れず、欠損だらけだろうと憶測する。
ラストシーンはあるのだろうか。全体がないのだからあるわけがないが。
「ドクター・ホフマンのサナトリウム」というのは、彼が最後の数ヶ月を過ごした療養所である。ということは、
『城』のあとに書かれたのだろう。書かれてないのだけれど。「 カフカ第4の長編」は、まだ見ぬ「カフカ最後の長編」だ。
人生の終焉を見つめ、それまでにない「新しいカフカ」が見つかるやも知れぬ。困難な公演だ。
せめて遺稿が見つかっていればもう少し楽だろうに。」


3つの世界を行ったり来たりする話で、
まずは、カフカの未発表原稿の中の世界から。
カーヤ(多部ちゃん)と婚約者のラバン(瀬戸くん)が列車の中にいることから始まる。ラバンは入隊は決まっている。
途中駅で止まってしまった列車。
食事を買いに行ったラバンは乗る前に列車が出発してしまい。そのままカーヤとラバンは別れ別れになってしまう

場面は飛んで、2019年現在。
ブロッホ(いっけいさん)は、祖母が持っていた、カフカの遺稿を出版社に持ち込もうとしていた。ブロッホは借金がたくさんあり、
これを売って一獲千金を夢見ていたのだった。出版社と交渉していたブロッホは、道に迷ってしまい遅刻する。
読もうと思って図書館で借りた「カフカ入門」が「道の迷い方」だったからか・・・

ここからあとは、もうどういう順番で物事がおきていたか、わからなくなって・・・私がね。


3つの世界がめまぐるしく、ねじれたように出てくるので、なかなか固い頭の私には
ついていけなくなりつつ・・・・そこで残念ながら睡魔が。。
うーん、テンポよく進んでいったので、最初の方は大丈夫だったんですが。。
いかんせん長かったもんで・・・


小説の中の話は
カーヤはラバンの戦死の知らせを受け取り、それを信じずに、知らせを持ってきた兵士(音尾さん)とともに戦場に行く。
ラバンが生きていることを確かめようとするが、すでに戦死していることを知らされる。
そのときに、「開けてはいけない」と言われていた箱を、あけてしまい、実際に開けた兵士は拷問にかけられる。
その拷問を見物していた、師団長夫人たち女性陣、師団長夫人に気に入られ、カーヤは引き取られることになる。

というように進んでいったのですが、

カフカとブロッホのおばあちゃんの話が、ここに絡んで、
もともとの話から、少しずつ、変わっていくたびに小説の中の話もどんどん変わってしまう。
そういうねじれ現象がおきていくと、私の頭の中が混乱していったのでした。。。。


ブロッホの祖母は、カフカと幼馴染であり、なくなった人形のことで手紙をやりとりしていたらしい。

ブロッホは道に迷ったあげく、たどり着いたのが小説の中だった。。。なんてことにもなってるし。

さらに、ラバンには性格が全く違う双子の弟がいて、カーヤ自体も、どちらと一緒にいるのかわからなくなったり・・・

頭の中の交通整理ができなくなり。。。



そして、最後・・・また列車のシーンに戻る。

いろいろと謎もあったけど、私の中では回収できずに終わってしまって・・・
結局「よくわからない」という感想になってしまいました。(涙)


うーん。。。きっとちゃんとついていけたら、すごくおもしろいんだろうなとは、思うんだけど、
途中迷子になってしまったので、???だらけで終わってしまったのが、ほんと、残念でした。


キャストの皆さんは何役も演じてらして、すごいな~という感想。
あと、生演奏がすごくよかった。トランペットとギターとバイオリンとパーカッションかな。
背景のようであり、出演者のようであり。。。すてきでした。


一番、印象に残ったキャストは
麻実れいさん。老婆から少女まで、魔法も使えるし。。。さすがでした。すばらしい。

いっけいさんと大倉さんは、存在だけで笑っちゃいますよね。ふたりのテンポの良い掛け合いにくすくすって感じ。

多部ちゃんは相変わらず声が素敵。ほんとに舞台向きの澄んだ声だと思います。
毎回思うけど、顔が小さくて、お人形さんみたいですよね。

瀬戸くんも存在感ありましたね。何役もこなしてて。


ということで、もう1度見に行けば、もっと理解できただろうに・・・とも、思った舞台でした。


あ!ようやく「グッドバイ」の新フライヤーをゲットできたのでした。









コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松山千春コンサート・ツアー2... | トップ | NODA・MAP第23回公演「「Q」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お芝居」カテゴリの最新記事