akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

第8回とよはしまちなかスロータウン映画祭

2009-11-14 | 活弁
とよはしまちなかスロータウン映画祭昨年に続き、今年もお招きいただき、大勢のお客様のご来場、誠にありがとうございました。

今年は、チャップリンの『黄金狂時代』と『のらくら』(ゴルフ狂時代)を語らせていただきました。
『のらくら』(1921年)は今回初めて手がけた作品。チャップリン自身はあまりゴルフが好きではなかったといいますが、放浪のぼろ服を着たチャーリーがゴルフをしに行って巻き起こす騒動は痛快。当時アメリカで大流行だったゴルフを題材に、ハイソサエティや夫婦関係への皮肉を練り込んだスラップスティックコメディです。チャップリンは、上流階級のおっちょこちょいな紳士と放浪者チャーリーの二役を演じています。

『黄金狂時代』はもともと1925年の作品ですが、今回上映したのは、1942年にチャップリンが編集をし直し、自ら音楽とナレーションを入れたもの。ですから、無声映画時代のスポークンタイトル(字幕)はカットされトーキーのようにチャップリンの声が入っていて、その上に活弁がつくという、初めての試みになりました。シーンも25年当時のものよりいくつかカットされていて、多少前後が入れ替わっていたりします。そんなわけで、私の活弁台本も以前のものとは全く違うものとなりました。
年月が経ち、歳を重ねれば、編集感覚や選ぶ言葉も変わるわけですが、チャップリンのナレーションはより真面目になっていて、25年当時のサイレント版の方が面白いと感じられるシーンもありました。

「違和感を感じず楽しんだ」と仰る方が多かったのですが、本当にお客様は違和感なく聴いて下さったかと不安が残ります。私にとってはとても面白い活弁体験でした。

チャップリン上映の前に上映していた『山桜』も超満員でした。藤沢周平もので庄内ロケ作品ですから、そりゃあ私も大感激です。
終演後は、㈱ヤマサちくわの経営する料理屋でんでんで、実行委員会の皆様と極上の冷酒『山桜』に舌鼓。社長様自ら炭火でちくわを焼いて下さり、とってもおいしく頂きました。
お昼は、チャップリン上映のスポンサーになって下さっているオーギヤグループのお店で記念の「チャップリンセット」を頂きました。黄金のオムレツスパゲティにほうじ茶の香ばしい茶ップリン。ご馳走さまでした^^。

チャップリンは幼少時の貧困体験から、誰もが飢えることのない社会をと願い、飢えと貧困が人間性を失わせることを『黄金狂時代』で描いています。遭難した雪山で人間が人間を食べて生き延びた事件や、欲をかき立てたアメリカのゴールドラッシュなど実際の逸話を発想の源に、喜劇にして描いたことで、不朽の名作となりました。
おなかいっぱい、好きなものが食べられる私たちは本当に幸せであります。

とよはしまちなかスロータウン映画祭のますますの発展を願っております。ありがとうございました☆
コメント   この記事についてブログを書く
« とよはしのアーケードに | トップ | 手話弁士米内山明弘氏と共演 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

活弁」カテゴリの最新記事