akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

映画『くちづけ』鑑賞

2013-05-29 | バリアフリー映画、福祉
Bmapのあるメンバーの「素晴らしい作品なので、ぜひ皆さん観てください!」という強い薦めで、メンバー9人で丸の内TOEIに伺いました。

知的障害者の自立支援のためのグループホームを舞台にした映画。実在の事件をもとに宅間孝行が書き下ろし、自身の劇団<東京セレソンデラックス>で公演した戯曲を映画化したもので、物語はすべてグループホーム<ひまわり荘>の中で展開していきます。

コミカルな、時に辛辣な会話のやり取りで進んでいくストーリー。
観客は笑いながら<ひまわり荘>の住人たちに親しみを感じ見守っていきます。

そしてラストで明かされる、彼女が死んだ理由ー

彼女は何故死んでしまったのか

死ななくてよかったのではないか
死なずに幸せになる選択肢があったのではないか
それは本人に選択できるものでないとしたら
周りが幸せにしてやる術があったはずじゃないか
彼女がいることで幸せだった人間は父親だけじゃなかったのだから

何かの障害があっても、皆愛すべき、魅力的な一人。
そんな当たり前を、どうしたら当たり前にできるのか


現実に、障害者介護であれ、高齢者やアルツハイマーや病気の介護であれ、死に至らないまでも彼女の父親と同じように悩み苦しむ人は多い。
そして、当事者になる可能性は誰にでもある。

個々人と社会の実情を浮き彫りにして
宅間孝行演ずるうーやんは
「あなたはどう思いますか?」
「あなたは何ができますか?」
「あなたが当事者ならどうしますか?」
と、劇中のように首をかしげ手を延べて迫ってくる。
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