akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』バリアフリー版試写会

2010-11-20 | バリアフリー映画、福祉
11月19日(金)、12月4日公開の東陽一監督最新作、浅野忠信、永作博美初共演『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』バリアフリー版の完成を記念し、劇場公開に先駆けてのライブ特別上映会が行われました。

東陽一監督、山上徹二郎プロデューサー、民主党原口一博議員、公明党高木美智代議員、古川康佐賀県知事とともに舞台挨拶をさせていただき(自民党衛藤晟一議員にはビデオメッセージをいただきました)、その後、私の副音声ライブで作品上映。

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は、漫画化西原理恵子さんの元夫、戦場カメラマンだった故・鴨志田穣氏の自伝的同名小説を映画化したもので、アルコール依存症になったひとりの男と、それを支え続けた家族たちの日々を丁寧に描いた感動作です。

この副音声の台本は、基本的に東監督が書かれました。それに少し私が気付いた点を意見させていただいて作りました。
視覚障がいのある方のために、という発想ではなく、より映画を楽しんでもらうためのナレーションとして書かれています。

アルコール依存症からガンになってしまう、普通ならとても暗くて重い話を、家族愛を中心に、笑いを交え、温かく描きあげているのは監督の手腕です。私は、何度も観ましたが、自分自身がかなり笑えて(レトロな手法にも)、また泣けたので、活弁の技法(と言っていいのかわかりませんが)を活かすことで、その映像のコミカルで劇画的な楽しさもしみじみした感動も味わってもらいたいなと思いました。

ライブということで、ちょっとばかり収録版とは違う遊びや間が入ってしまいましたが、視覚障がい者、聴覚障がい者、一般の来場者、皆さんが、笑って泣いて、とても楽しんで下さったので、東監督にも怒られずにすみました。ライブならではの一体感もあり、「これが映画をみんなで観る良さですね」の言葉に、本当に嬉しくなりました。

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は、12月4日(土)から、シネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国で公開されます。
テアトル新宿では、12月9日、16日(木)の16時からバリアフリー版上映をいたします。(ライブではありません)
ぜひ、障がいの別なく、多くの方にお楽しみいただきたく思います。

上記の試写会はNHKの20日(土)の朝のニュース、BSニュースで取り上げられました。
多くの方に「見たよ」メールをいただきましたが、残念ながら、私は見逃しました。

11月26日(金)~28日(日)には、【バリアフリーさが映画祭2010】が開催されます。
佐賀市アバンセで、3日間、9本のバリアフリー映画が上映され『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』はクロージング作品となっています。

26日18時からの『おくりびと』と、27日9時半からのジブリアニメーション『耳をすませば』は、私が副音声ライブで上映いたします。

また、26日13時からは、「バリアフリーによる映画鑑賞の技術開発及び普及事業」と題し、公開研究会が行われます。私も公開討論の一員となっています。

たくさんの方が、日本初、世界初のバリアフリー映画祭へいらして下さるよう願っています。
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