以前(2008年5月)、「接写スタジオ装置」と称して、下記のようなものを作った。 (詳細は、当時のブログを参照されたし)
今更言うまでもないことではあるが、写真には背景の良しあしが、撮った写真の 価値を大きく左右すると私は考えているので、そのためにと作ったのであった。 しかし、この”装置”では、用途が小さな被写体などと限定されるのと、組み立てに手間を要することから、使用頻度が低下し、今や埃まみれとなっていた。
また、写真を撮る方式などの変化もあり、改めて作り直しを考えた。特に今回は、応用範囲を大きくすることにより、多くの用途に合うことと、使い安さを重点的に考え、更には、素材を手持ちのもので済ませることを前提として作った。
被写体を置く台を兼ねた「本体」 No 2706
その「本体」の上の板を広げて、、奥にカラープリントの合板(厚さ3mm)を立てると下の写真の如くになる。 背景色を変えたい時は、違う色(柄)の”カラープリント合板に変えればよい。
それで撮ったのが下記の写真である。
上の写真は、「本体」の高さが200mmにしてあるので、背の高いものや、花などを上部から撮りたい時に使うが、 真横から撮りたいときには低すぎて、撮りにくいし正確なピント合わせには、好ましくないので、台を高くしたくなる。
その場合は、今回は足をつぎ足すようにしたのが、それが下記である。 (なお、これは暫定法であって、改良する積りである)
年をとって体が硬くなり、体を極端に曲げてファインダーを覗くのは大変に疲れるし、目も老化していることも重なって、プリズムの付いたミラーでは、正確なピントは期待できないのである。 その為に、長さ400mmの四本の足を継ぎ足すことにしたので、これで600mmの高さになり、撮影姿勢はかなり改善される。
なお、俯き加減の花(クリスマスローズ等)を撮るときは、下からのぞき込むようにするので、この高さではまだ足りないことがあるので、その際はこの装置をテーブルなどの上に載せることとなる。
更には、少し広めに画角を取る必要のあるときは、下のように、その場合の背景に適した色(柄)の布などを掛ければ、雰囲気を変えることが容易に出来るのである。
更には、被写体がもっと背が高い場合は、天井に吊るした箱の中から、背景用の布を出して垂らせばよいし、もっと幅の広いものは、幅の広い布を垂らせばよいのである。
必要な機能を考え、構造をあれやこれやと考える事、それを図面にする事、そしてそれを作る事に喜びを感じるという面も多々あるので、 この装置がはたしてどの位成果を生むのか、長く使われるかは極めて疑問と、作った本人も認めているところであり、 単に”不要在庫の材木消化”に留まらないことを祈るのみ・・・・・・・・。
おっしゃる通りです。
例えばお寺などどこで撮ったかを表す場合を除き、原則背景は単純で目立たないものにしたいです。 また、雰囲気を変えるために、背景の色や柄を変えたりしたい場合があるので、作ってみました。
草花などを撮る場合、その草花だけを撮るのは難しいです。どうしても傍にある色々な物が移り込みます。こうした装置で背景をなくするのは良い考えですね。